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ASUS RT-AX1800U

ASUS 製 5GHz 1201 Mbps, 2.4GHz 574 Mbps のエントリー WiFi 6 無線ルーターです。

製品諸元

製品仕様

参考までに、Buffalo WSR-1800AX4 と比較します。

機能 ASUS RT-AX1800U Buffalo WSR-1800AX4
CPU MediaTek MTK7621A MediaTek MT7621?
Memory 256 MB -
Storage 128 MB -
Network IPv4, IPv6 IPv4, IPv6
WAN 1 x 1000Base-T -
WAN/LAN - 1 x 1000Base-T
LAN 3 x 1000Base-T (Jumbo Frame) 3 x 1000Base-T
Antenna 4 x 外付け(2.4 GHz 2 x 2, 5 GHz 2 x 2) 4 x 内蔵(2.4 GHz 2 x 2, 5 GHz 2 x 2)
Band 2.4GHz 1~13ch 1~13ch
Band 5GHz (W52) 36/40/44/48ch 36/40/44/48ch
Band 5GHz (W53) 52/56/60/64ch 52/56/60/64ch
Band 5GHz (W56) 100 / 104 / 108 / 112 / 116 / 120 / 124 / 128 / 132 / 136 / 140 / 144ch 100 / 104 / 108 / 112 / 116 / 120 / 124 / 128 / 132 / 136 / 140 / 144ch
WiFi (Legacy) IEEE 802.11a, b, g IEEE 802.11a, b, g
WiFi 4 (11n) 20/40MHz, 最大300Mbps 20/40MHz, 最大300Mbps
WiFi 5 (11ac) 20/40/80MHz, 最大867Mbps 20/40/80MHz, 最大867Mbps
WiFi 6 (11ax: 2.4GHz) 20/40MHz 最大574Mbps 20/40MHz 最大574Mbps
WiFi 6 (11ax: 5GHz) 20/40/80MHz 最大1201Mbps 20/40/80MHz 最大1201Mbps
WiFi Security Open, WPA/2-Personal/Enterprise, WPA3-Personal Open, WPA/2/3-Personal
Mesh WiFi AiMesh EasyMesh
Router Mode DHCP, Static IP, PPPoE, PPTP, L2TP DHCP, Static IP, PPPoE, DHCPv6-PD, IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)
AP Mode
WDS Mode Open, WEP Open, WEP, WPA/2
Power Savings -
Utilities Ping, Traceroute, NsLookup, Netstat, WoL, SSH, Telnet ?
USB TYPE-A 2.0 N/A
Size 305 × 305 × 55 mm 36.5 × 160 × 160mm
Weight 364g 373g
Included Charger(12V 1.5A), RJ45 Stand, Charger(12V 1A), RJ45
Price 8,055 7,980

製品短評

ASUS RT-AX1800U は、エントリーレベルの無線 LAN ルーターです。当方の構成では、基本的に無線アクセスポイントとして利用しているため、ルーター機能および関連機能については、特にふれません。

本体サイズは、横置きのみで A5 よりも一回り大きく、かつ、外部アンテナが4本ということで、大分、場所をとります。これだけでかなり人を選ぶでしょう。また、それに見合って箱も大きくなっています。

設定は、まず、WAN コネクタに LAN ケーブルを接続します。接続したら、電源オン。起動は結構待ちます。感覚的に NEC や Buffalo の無線 LAN ルータよりもかなり遅いです。LED を見ながら、気長に起動を待ちましょう。無線の LED が点灯したらセットアップをはじめます。セットアップは ASUS Router アプリAndroid タブレットから行いました。起動後、カメラで QR コードを撮影して接続します。タブレットのカメラがいまいちピントが合わなくて少し苦労しました。無線 AP への切り替えもセットアップ中に行います。設定が終わると、トラフィックが表示されたり、NEC や Buffalo のファームウェアに慣れた目から見ると新鮮です。

作成される SSIDASUS_XX_2G, ASUS_XX_5G です。XX は MAC アドレスの末尾2桁となっています。WPA-PSA キーも比較的覚えやすいものです。ここら辺、NEC や Buffalo の無線 LAN ルータはもっと長くてランダム性が高いので、考え方の違いを感じます。

WPS で接続設定をしてみるとかなり短時間で設定が終了します。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータだと、馬鹿みたいに時間がかかった挙句に失敗するということがよくあったので、少々驚きました。おそらく正しいのは NEC や Buffalo なのだろうな、と思いつつ、短時間ですむのは便利です。

ブラウザからアクセスしてみると、ダークモードをベースとした今どきのビジュアルです。かっこいい UI ですが、無線 AP であまり設定することはないです。追加で設定するのは、タイムゾーンの設定とファームウェアの自動更新くらいでしょうか。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータと比較すると、省電力に関する設定がバッサリありません。また、接続デバイスの一覧やWoL 送出を含めすべてのアプリケーションがひとつの画面に収まっているので、パーソナルな用途では便利です。

Web GUI を見ていて気になったのは、WDS の暗号化が WEP のみのサポートだということです。11g ルータでも WPA2-Personal がサポートされていたことを考えると、基本的に AiMesh を使ってくれ、ということなのでしょう。一方で SSH/Telnet 接続をサポートしていたり、WPA/2-Enteerprise RADIUS サーバとの接続もサポートするなど、見た目がオフィスっぽい NEC や Buffalo の無線 LAN ルータにはない謎に高度な機能もあります。また、USB アプリケーションは、NAS (UPnP, iTunes, FTP, Samba)、ASUS EZ Printer、LPR サーバ、ASUS Download Master がサポートされています。これは、ASUSTOR などの高機能な NAS ほどの機能はありませんが、一昔前の NAS 相当の機能は十分賄えそうです。

ASUS RT-AX1800U を設置して、ものの1時間もかからず、さくさくと Buffalo WSR-1800AX4 のリプレイスを終えることができました。WPS の接続性の高さが効きました。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータで細かいトラブルに悩まされてはいるけど、GL.iNet のルータで OpenWRT デビューするほど突き抜けてもいない、それでいて、設置場所には余裕がある、という方は、ASUS を置き換え候補に入れてみてもよいのではないでしょうか。

AiMesh ノードの追加

ASUS RT-AX1800U の電波強度は、Buffalo WSR-1800AX4 から多少の改善にとどまったため、引き続き Buffalo WSR-3200AX4S もリプレイスすることにしました。タイミング的に ASUS RT-AX3000 V2 のディスカウント率がいまいちだったため、ASUS TUF Gaming AX4200 を選択しました。

ルータを追加するにあたって AiMesh を構成してみることにしました。AiMesh は、無線 AP のみでも構成できます。Buffalo の EasyMesh は、ルーターモードでないとコントローラが有効にならないため、構成できませんでした。

セットアップは、WAN コネクタに LAN ケーブルをさし、起動を待機。ASUS Router アプリで QR コードを使って接続、AiMesh ノードとして追加を選択して、終了です。ユーザ設定などは自動的に同期されます。

Web GUI は、AiMesh ルーターに統合されます。AiMesh ノードの Web GUI は、開こうとすると AiMesh ルーターの Web GUI にリダイレクトされます。最低限のファームウェアのアップデート、LEDやスイッチの設定は AiMesh ルーターから設定できます。

バックホールネットワークは自動選択されます。AiMesh ノードの WAN コネクタを LAN に接続した状態で再起動すると、イーサネットバックホールに選択されました。特に設定は必要ありませんでした。AiMesh ルーターの AiMesh システム設定にあるイーサネットバックホールモードは、バックホールをイーサネットのみに制限する機能のようです。

なお、AiMesh 構築後、AiMesh ルーターを交換する方法が用意されていません。そのため、プライマリ機を交換する場合は、再構築・端末の再設定が必要になります。