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Buffalo WSR-3200AX4S

Buffalo 製 5GHz 4x4 11ax, 2.4GHz 4x4 11ac のスタンダード無線ルーターです。

製品諸元

製品短評

バッファローの無線ルーターのラインナップは若干とっちらかってる感があります。

フラッグシップでもトライバンド対応はありません。スタンダードモデルの WSR-3200AX4S とプレミアムモデルの WSR-5400AX6S を比較すると、プレミアムモデルでは確かに 2.4GHz が 11ax になるものの 4x4 から 2x2 にスペックがダウンしています。11ax で 2.4GHz 帯にも 4x4 をと思うと、フラッグシップの WXR-6000AX12S で、外付けアンテナといういかついスタイルになります。

筐体のデザインとアンテナスペックは、11ac のフラッグシップ WSR-2533DHP3 を、エントリーの WSR-1800AX4S が WSR-1166DHP4 を引き継いでいます。

WSR-1800AX4 では設置方向で電波強度が如実に変わったり、端末をそばにおいても隣戸のアクセスポイントに電波強度が負けたり、ということがありました。それと比較すると WSR-3200AX4S ではわかる程度に電波強度の弱いところが減ります。

エントリーモデルの WSR-1800AX4 とは 2,000円程度の実売価格差で、わかる程度に電波品質の差がある。となると、 WSR-3200AX4S の 2.4GHz 11ac 対応というのをどう考えるかかなり悩ましいところです。プレミアムモデルの WSR-5400AX6S との実売価格差は 3,000円程度。11ax 対応は、端末の対応状況を考えると将来への投資の側面が大きいので、だったら、必要になった時点で買い替えることを前提に、WSR-3200AX4S を選択する動機もあるのではないでしょうか。

チャンネル自動選択

チャンネル自動選択は、スタンダードな機種では起動時のみですが、ハイエンドになると混雑状況をモニタして動的に変更する機種もあります。この機能が接続不良を招くことがあります。

旧型の Amazonバイスなど、一部の海外製デバイスは 5GHz 帯でも W52 にしか対応していません。そのため、W52/W53/W56 の中で自動選択をしたいという動機はそれなりにあるものの、AirStation にはそういう選択肢がありません。Aterm にはあります。

同様に、2.4GHz 帯では 12 チャンネルと 13 チャンネルに対応していない海外製デバイスがあります。そのため、自動選択でそれらのチャンネルを選択されてしまうと、接続不良になるデバイスが出てきます。これについては、回避する方法がないため、Android アプリの WiFi アナライザなどを利用して、手動で固定した方がよいです。

バンドステアリングLite

バンドステアリングLite と2.4GHz 帯のみ対応の端末は、あまり相性が良くないようです。5GHz の電波強度チェックのために 2.4GHz を切断するのか、通信不良が発生し、統計上もエラーパケットが増えました。2.4GHz 帯のみ対応の端末用の SSID を合わせて設定するとよさそうです。

省電力

通常動作・ユーザ定義・スリープの3つを手動でスケジュールできます。ユーザ定義がひとつしかないのであまり細かい設定はできません。ユーザー定義の選択も、無線はオンかオフか、といった雑な設定しかできません。Aterm シリーズと比較しても、もう少し細かく設定できてもよいのでは、と思います。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.10 2021/01/25

アクセスポイント(AP)モードの時、Chrome ブラウザ バージョン 102で設定メニューが正しく表示されないことがあります。その場合は、キャッシュをクリアするなどしてみてください。FireFox バージョン 101 だと表示されました。ルーターモードだと、Chrome ブラウザでも表示されます。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.20 2021/07/07

EasyMesh 対応になるファームウェアです。
アップデート時の注意書きにも書いているのですが、アップデート後、LAN 側 IP アドレスが DHCP 設定になります。固定 IP 設定自体は残ってるので、切り替えればよいです。とはいえ、設定が変わってしまうのは少し焦りました。

その後、通常の無線通信に障害が発生したため、バージョンダウンしました。どう設定を変更しても問題を修正できず、同じ設定でファームウェア 1.10 では特にエラーが発生しないため、ファームウェア 1.20 には何らかの問題があると思われます。リリースノートをよく読むと次のような制限事項がありました。

本商品を2.4GHzの周波数でWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を、ルーターモードで修正しました。アクセスポイントモードで同現象が発生したときは、申し訳ありませんが、可能な限り5GHzの周波数でWi-Fi接続してお使いください。

同社製他機種の EasyMesh 対応ファームウェアもリリースが延期になりましたし、それらのリリースと前後して修正ファームウェアが出ることを期待したいところです。

EasyMesh コントローラとエージェント

コントローラは AUTO(ルータモード)、エージェントは Manual-WB(中継器モード)での設定となっています。コントローラは Manual-AP(アクセスポイントモード)をサポートしないため、中継器構成からの移行には注意が必要です。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.21 2021/10/18

高速ローミング(802.11r)非対応端末に向けて、既定値の調整があったようです。不具合の修正はありません。問題は修正されていません。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.22 2022/02/26

EasyMeshR2認証の取得とあわせて、不具合の更新があったようです。購入から問題修正まで、10か月かかった計算です。

・本商品のROUTER/AP/WBスイッチを「AP」にして、2.4GHzの周波数で端末とWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を修正しました。

バージョンアップすると、IP アドレスが DHCP 設定に変更されてしまいます。IP アドレスを固定している方は、注意が必要です。

ファームウェアのバージョンダウン

Buffalo の無線ルータは、ファームウェアのバージョンダウンができます。少し珍しい印象です。
なお、バージョンダウンすると設定はすべて初期化されますので、お気を付けください。