ら・び・あん・ろ~ず

ちょっと古い IT やらガジェットやらのよもやまごとをつぶやきます。

Beelink SER5600H - Ryzen 5 5600H/DDR4 8*2GB/NVMe SSD 512GB

Intel が第10世代以前の内蔵 GPU をレガシー扱いにしてしまったため、ミニ PC は軒並みその対象になってしまいました。ミニ PC なので、そんなにゲームがしたいわけでもないのですが、なんか業腹なので AMD でミニ PC を物色していたところ、第5世代で、かつ、お手頃なお値段になっていたのがこのモデルです。Beelink 社は 【西川和久の不定期コラム】NUCサイズにRyzen 7、メモリ32GB、ストレージ512GBを詰め込んだミニPC「Beelink SER4」 - PC Watch など、ギーク向けプロモーションを展開している会社です。CPU 換装はできませんが、メモリは 64GB まで増設でき、M.2 2280 NVMe、2.5 インチのストレージを換装・増設できます。

製品諸元

製品仕様


www.youtube.com

Features Specifications
Processor AMD Ryzen™ 5 5600H | AMD
Chipset Ryzen SOC / FCH
GPU AMD Radeon Graphics (Vega 7)
Memory 2x SO-DIMM Slots up to 64GB - 2x Crucial DDR4-3200 8GB
Storage 1x M.2 2280 NVMe SSD (PCIe 3.0 x 4) Slot up to 2TB - Kingstone SNVS500G 512GB
Storage Expansion 1x 2.5 inch 7mm SATA SSD/HDD Slot
TPM 2.0 (AMD PSP 10.0)
Wireless Connectivity 1x M.2 2230 WIFI Slot - MediaTek RZ608 WiFi 6E (80MHz supported), Bluetooth 5.2
Video Output HDMI(4K@60Hz) , ② HDMI(4K@--Hz) , ③ USB-C
Audio Output HDMI , Realtek ALC269 HD Audio (1x 3.5mm Audio Jack - Front Headphone OUT)
Peripherals Interface (Front) 1x USB 3.1 Type-C Port, 2x USB 3.0 Type-A Port
(Back) 1x RJ45 Realtek Gigabit Ethernet Port, 1x USB 3.1 Type-C Port, 1x USB 3.0 Type-A Port, 1x USB 2.0 Type-A Port
Power DC 19V/3A 57W (adapter included)
System Microsoft Windows 11 Professional, Microsoft Windows 10 Professional
Launch Date Jul ’22
Product Dimension 126 × 113 × 42mm
Package Dimension 213 × 136 × 58mm
Net Weight -- kg
Gross Weight 1.03 kg

Beelink 公式の情報が少ないため現物で確認した情報も含みます。また、AMD 社は Intel 社 に比べて公開情報が少なくて詳しいことを調べるのが一苦労でした。

SER 5600H 開封短評

パッケージは大変コンパクトでDVD ボックスの様な箱で届きます。重量も想像よりもかなり軽いです。スリーブつきの箱はすり合わせもよくできています。少し厚めのボール紙製の箱です。本体とアクセサリーボックスは緩衝材もなくきっちり収められています。パソコンというよりはタブレットスマホの梱包に近い感覚です。本体のパッケージもスマホ的です。コンピュータの梱包、と考えるといささか不安を覚えましたが、本体も軽く、そう壊れるものでもないのかもしれません。

同梱物は、マニュアル、AC アダプタ、HDMI ケーブル 2本、VESA マウントブラケット、ネジセット。

AC アダプタは 19V 3A (外径:5.5φ・内径:2.5φ・センタープラス・PSE不明*1 )、コンセントに直接さすタイプです。

筐体は金属のようです。上面・左右側面は細かいメッシュになっています。左右両側面のメッシュは、上面の CPU とメモリ・ストレージの双方のエアフローを確保するようになっています。作りに安っぽさはありません。

SER 5600H 本体分解短評

メモリソケット・M.2 2280 スロット・2.5' ペイは、すべてマザーボードの下に用意されていて、底面板を外してアクセスします。底面板をはずせばいいだけなので、メンテナンス性はよいと思いきやなかなか難物でした。

筐体の分解は No.1 + ドライバとペンチを使用します。ペンチの代わりに VESA ブラケットでも開けれるかもしれませんが、かなり強い力が必要なので、ブラケットが歪んでしまう可能性があります。

まず、底面板を止める4か所のネジを外します。ネジはかなりきつく締められています。基本に忠実に+ドライバをしっかり押し付けて回します。回転だけで緩めようとすると、舐めてしまうので注意してください。ネジを外しても底面板は外れません。ケースや底面板の工作精度がよいため、指のひっかかりがまったくありませんし、かなりかっちりはまっていること、ゴムで張り付いていることなどから、外れる気配が全くありません。

次に、添付のネジセットの中から、銀色で頭が平らのミリネジを 2 本とりだし、底面板に取り付けます。ペンチで引っ張るためのとっかかりにするためです。ネジを取り付けたら、ペンチで底面板を左右少しずつ引っ張ります。初回の分解はかなり渋いです。

底面板は、SATA 用フラットケーブルでマザーボードと接続しているため、気を付けてとりはずしてください。

2.5' ベイのヒートシンクもまた、精度良く作られていて固定が強く、無理に外そうとするとヒートシンクが折れ曲がってしまいそうだったため、外せませんでした。

組み立ては逆手順です。

NVMe SSD と 2.5' ペイの間にあるゴム*2SATA 用フラットケーブルをうまく挟み込むように注意します。

SER 5600H ファースト・インプレッション

大きさ・重量感は Intel NUC よりは一回り大きく、ACEPC GK3V と同じくらいで奥行きが少し短い程度です。

前面は電源ボタン、CMOS リセット穴、USB 3.0 Type-A x 2, Type-C x 1、ヘッドフォンジャック。背面に HDMI x 2、USB TYpe-A 3.0 x 1, 2.0 x 1 です。種類も数も少なめで、筐体のコンパクトさと引き換えにかなり割り切った印象です。

UEFI は AMI クラシック。リファレンスをカスタマイズしていないのか、設定項目の数が自作市場のマザーボードでも見たことがないくらい多いです。中には本機では意味がなさそうな項目もあります。

CPU は Ryzen 5 5600H で、Zen 3 コアアーキテクチャの TDP 45W ミッドレンジラップトップ向けのプロセッサという位置づけです。第5世代 Ryzen APU は、ミニ PC ではまだあまり選択肢がありません。

PCIe にぶら下がっている有線 LAN は Realtek、HD オーディオコントローラは Realtek、無線 LAN は MediaTek RZ608。USB にぶら下がってる Bluetooth は無線 LAN と同じく RZ608 でした。なお、RZ608 を含む SER5600H について、本体に技術基準適合証明の表示はありません。

OS のプリインストールは Microsoft Windows 11 Pro バージョン 21H2 です。Windows 10 Professional は、リカバリイメージをサポートからダウンロードし、インストール手順に従いインストールできます。同様にバージョン 21H2 でした。インストール直後はプレーンな構成で、ベンダーのカスタマイズはほぼありません*3。ドライバキットも、グラフィックドライバー*4、ALC269 オーディオドライバーと HSA、LAN、WiFi、Blutooth と ETU813 指紋認証ドライバと、最後だけはよくわかりませんが、おおよそ最低限の内容です。

タスクトレイの AMD Link アプリはストアアプリで、グラフィックドライバーとは無関係にバージョンアップされてしまいます。起動しない場合は、AMD 公式からグラフィックドライバーをインストールしなおすとよいでしょう。

初回起動時、物理キーボードのレイアウトが英語 101/102 キーボードです。設定の地域と言語にある、日本語のオプションで日本語 106/109 キーボードに変更してください。その設定を終わるまでは、パスワードなど大事なところで記号を入力することを避けるようにするとよいでしょう。インストール時の Microsoft アカウントでのサインイン設定を回避するには、ネットワークに接続しないようにします。

CPU の排熱は、上方吸気・後方上段排気です。ミニ PC で起こりがちな熱のこもりが少ないことは本機の美点です。ただし、排気は後方やや下向きに吹き付けるらしく、HDMI や USB など背面コネクタに挿入されているケーブル・機器類は熱を持ちがちです。また、底面は 2.5' HDD/SSD と NVMe SSD の熱でほんのり暖かくなります。上面に物を載せない、左右両側面と背面をふさがない、加熱されて困るものを背面に挿さない、下にファブリックを敷かないなどの注意は必要でしょう。

アイドル時 CPU は外気温 + 20℃、M.2 2280 が +8℃、2.5 インチドライブが +10℃、FFXIVベンチ終了時で + 47℃・+ 10℃・+10℃と、ドライブ類の温度上昇がほぼなく、筐体に余裕のあるデスクトップ PC 並です。Windows Defender のフルスキャン中にコア温度が 90℃を超えていても、NVMe SSD は 60℃を下回っていて安定感があります。アグレッシブな温度制御をするラップトップ用の CPU であることや筐体が金属で大部分がメッシュであることなどが効いているようです。SSD の動作温度をひやひやしながら見なくてもよい、というのは気分的にかなり楽です。

初期構成 (2022/8)

COVID-19 での半導体関連のひっ迫と円高で、全体的にパーツの値段は高めでした。

メモリは、そもそも DDR4-3200 32GB SO-DIMM モジュールの選択肢が少ないです。もともと Crucial by Micron のモジュールを実装されていることもあり、無理をすることもなかったのですが、やはり 16GB では少し心もとなかったので増設することにしました。

ストレージは、商戦期を過ぎて安い 1TB NVMe SSD が払底しているためか、即納では選択肢がありませんでした。Western Digital WDS100T3X0E-EC はゲーム用ということなのか動作温度の上限が 70 ℃となっていて安心感があります。

AC アダプターは、PSE マークがあるものをあらためて調達しました。19V 3A ・外径:5.5φ・内径:2.5φ・センタープラスであればよいので、今回は2013 年以前の NEC パソコンに対応した国内メーカーの 互換 AC アダプタを利用しました。インターネットで仕様を眺めている限り、東芝富士通の互換 AC アダプタも利用できそうでした。

Parts Upgrade Vendor Parts No Price
Base Unit Beelink SER5600H ¥ 69,800.-
Memory 16GB → 64GB TRANSCEND JM3200HSE-32G ¥ 35,600.-
M.2 2280 SSD 512GB → 1TB Western Digital WDS100T3X0E-EC ¥ 14,764.-
AC adapter PSE Elecom ACDC-1965NEBK ¥ 3,570.-
合計 ¥123,734.-

*1:日本向けは、TDX-1903000"J" とのことです。TDX-1903000"U" は米国向けです。

*2:熱伝導ゴムではないかと思います。

*3:リカバリファイルのアーカイブファイル名から推測するに、およそインストール時のネットワーク接続をサポートするため RZ608 のドライバを追加したものでしょう。

*4:Radeon Software は 21.10.2 で、これはさすがに古くなっています。

Lenovo IdeaPad Duet Chromebook - MT8183/LPDDR4 4GB/eMCP4x 128GB

廉価な LenovoChrome OS 搭載 10.1 インチ Arm CPU タブレットです。

製品諸元

製品仕様

参考までに、仕様の近い Amazon Fire HD 10 (第11世代) と比較します。

Features IdeaPad Duet Chromebook Fire HD 10 2021
Processor MediaTek Helio P60T (MT8183)
Memory LPDDR4x 4GB 3GB
GPU ARM Mali-G72 MP3
Display 10.1" 1920x1200 IPS
Touch 10-point 5-point
Pen USI supported N/A
Storage eMCP4x 128GB 32/64GB + microSDXC
Wi-Fi 802.11ac/a/b/g/n 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2 5.0 LE
Port USB-C 2.0 (Data transfer, OTG, Power Delivery, DisplayPort™) USB-C 2.0 (Data transfer, OTG ?)
OS Google Chrome OS Fire OS 7 (Android 9)
Weight 450g 465g
Included Stand, Keyboard, Charger(5V 2A) Charger

製品短評

もっぱらゲーム機と化していた Amazon Fire HD 10 (第11世代) を少し使い込んでみようと思い、ゲームをどこかに移そうと Black Friday セールで Amazon Fire HD 8 (第10世代) を 購入してみました。ところが、2GB というメモリのせいか、1280x800 という画面解像度のせいかインストールできないゲームがいくつか出てしまいました。仕方なく再び Android タブレットを物色していたのですが、これ、というものがみつかりません。そんな折、タイムセールで本機を見かけ購入しました。

スペックは概ね Amazon Fire HD 10 (第11世代) と同じです*1。使い勝手の上で大きく異なるのは OS と外部ストレージがないこと、あと、スタンドとキーボードが付属していることです*2

Chrome OS

Chrome OS については、ChromeAndroidLinux コンテナが渾然一体となってる OS です。

いずれかを利用していれば、割とすぐに使い始めることができる環境です。ただ、よくも悪くも細かいところで違うところも多く、たとえば、マルチウィンドウ・マルチタスクが基本であるため、Android タブレットよりは Windows などデスクトップ OS に近い感覚で操作できたりします。マルチディスプレイにも対応しています。とはいえ、バックグラウンドになるとアプリケーションによっては停止してしまったりするので、完全にデスクトップ OS と同じ、というわけではありません。

Android アプリについては Google Play ストアからのみインストールできます。それ以外のストアからの導入は難しい、と考えたほうが良いです。開発者用の機能を有効にすると、APK をサイドロードすることはできます。ですが、DMM Games のようなストアアプリをインストールしても、そこからインストールはできませんでした。

Linux (Beta) は、Linux アプリケーションが利用できることもあり、開発者にはそれなりに便利な環境を構築できます。たとえば、Visual Studio Code は Arm64 用のDeb パッケージを使って簡単にインストールできます。gnome-keyring を追加インストールすれば、設定の同期もできます。

また、Linux (Beta) はコンテナなので、無効にして再度有効化すれば、まっさらのきれいな状態からスタートできます。試行錯誤をして汚くなってしまった環境も、すぐにリフレッシュできます。

なお、Android アプリも Linux (Beta) も、外部ネットワークには直接接続していません。内部ネットワークから NAT 経由でのアクセスになります。

ストレージ

ストレージは、システムが 20GB、Linux (Beta) が 10GB を利用しています。

あとは Andorid アプリをどの程度インストールするか、データをどの程度保存するかによるでしょう。いわゆる Chrome OS として使えば、あまりストレージは必要ないのですが、重量級の Android ゲームなどをインストールするとすぐに埋まってしまうでしょう。

本機は、増設ストレージスロットがないため、足りなくなった場合にどうすればよいのかは検証できていません。

キーボードとスタンド

キーボードはキータッチもよく、スライドパッドも付属しているため、ノートパソコンと同じように使えます。また、接続がポゴピン接続であるため、認識するまでのタイムラグが少ないのと充電しなくてよいのはメリットです。ただ、馴染むまでは指紋というか皮脂のあとが少し目立ちます。

キー配列は、ファンクションキー*3とデリートキーがないこと以外は普通の日本語キーボードです。ファンクションキーの代わりのマルチメディアーキー(?)は、進むキー・戻るキーなど Chrome OSAndroid アプリと組み合わせると便利なキーが配置されています。キーピッチについては、おかしな配列がない分、記号部分が短く設定されていますが、意外にタイプミスは少ない、と感じています。

英数・かなキーは、Japanese と Alphanumeric with Japanese Keyboard という IM そのものを切り替えるのに使います。そこは Windows とは異なるのでなれが必要です。誤って削除しないようにしましょう。

スタンドは、キーボードと同様にマグネットでタブレットに固定します。カバンで持ち運ぶ際は一緒に磁気カードをいれないなど、気をつける必要がありそうです。キックスタンドは、自由な角度に固定できます。一方、スタンド部分を開くのに少々力がいり、カバーが外れそうになります。また、指の引っかかる部分が浅いため、スタンドではなくカバーそのものを曲げそうになったりしました。

スタンドとキーボードを追加した本機の重量は 920g です。ウルトラブックよりコンパクトな分、かなり重くずっしりと感じます。一方、Fintie のキーボード付きカバーをつけたAmazon Fire HD 10 (第11世代) は 1099g であり、それよりは軽いと言えます。

総評

本機は、スペック・価格から想像するより使い勝手が良い、というのが短い期間利用してみての感想です。

他方、Android タブレットとして期待しすぎてはいけない、とも言えます。Chrome OS は、管理された環境で利用することを前提としています。一般的な用途としては十分である一方、Fire タブレットのような自由を求めると不自由を感じるでしょう。

本機のよくわからない挙動

しばらく利用していて気になったところを簡単にメモをしていきます。だいたいうまく動いているのですが、そのせいでたまに動かないと悪目立ちしている、という印象です。

マルチディスプレイ構成関連の動作不良

マルチディスプレイ関連は、動作不良が多いのでまとめておきます。

  • 設定しているにも関わらず、キーボードを閉じてもスリープしない。外部ディスプレイは表示されたままになる。
  • Android アプリケーションを表示しつつ、別のディスプレイで作業をしようとすると、Android アプリケーションが停止する。
    • フォーカスを失うとフォアグラウンドではなくなったと判断しているようです。
  • 接続しているディスプレイは、オフに設定することができない。
    • 外部ディスプレイだけで利用することはできない。一時的にメインディスプレイのみで利用することもできない。物理的に切断する必要がある。
  • ディスプレイを記憶しているアプリケーションがある。
    • だいたいはシェルフを開いた画面で開くものの、稀に前のディスプレイで開くアプリケーションがある。
アプリケーションの動作不良
  • 全般
    • ネットワーク関連で引っかかり進行が停止する事が多い。
    • 月次アップデートのための再起動が回数が多い。スリープしているとアップデートが実行されない。
  • Microsoft リモートデスクトップ
    • 外部ディスプレイに表示しているのに、画面解像度が本体パネルの解像度に引きづられる。
    • マウスの中ボタンクリック・ホイールチルトは認識しない。
    • ブロードキャストによる名前解決はできない。
  • Google Play Store
    • USB Etehrnet アダプタで接続していると、アプリケーションをアップデートしない。
      • WiFi のみでアップデートする」設定がどこかでされているようです。どこかでみたのですが、みつからない。
  • NieR Re[in]canation
    • 概ね動く。動作がどんどん遅くなっていく。スワップの影響か。
    • 部分的にタップへの反応が鈍い。周回に使うのは難しい。
  • DMM GAMES
    • アプリをインストール出来ない。
  • れじぇくろ!
    • 再起動で改善するものもあったり、現象が一定しない。
    • 停止するパターンでは画像が表示されない。ロードで停止する。戦闘が始まらない。ほぼ使えない。

*1:メモリが多いことについては、Chrome 起動時でおよそ 2.5GB スワップを 1GB 弱使用していることから、OS のフットプリントで相殺されているのではないかと思います。Android アプリケーションを起動すると、それなりのスワップが発生し、スワップアウト・スワップインに伴う目に見える動作の遅延も発生します。

*2:付属品の差については、価格差を考えれば当然ではあります。

*3:虫眼鏡のアイコンの Everything Key とマルチメディアキー(?) を同時に押すことで F1~F10 が入力できます。設定で反転することもできるようです。

Chrome OS の Linux(Beta) で Windows 共有をマウントするには

www.google.com

Chrome OS では、Windows 共有をファイルにマウントすることができます。ただ、この機能は、あくまで Chrome OS でのファイルであって、VM である Linux (Beta) の中からこれを参照することはできません。それでは、Linux アプリケーションが使えても、利用用途がかなり限られてしまいます。

Linux (Beta) のカーネルは直接 smbfs をサポートしていませんが、FUSE と smbnetfs を利用して Windows 共有をマウントできます。

この際、注意しなければならないのは Linux (Beta) は NAT ネットワークを介して、外部のネットワークと接続している、ということです。つまり、smb のブロードキャストでの名前解決ができません*1。ローカルなネットワークに他のコンピュータはいないためです。サーバは IP アドレスを指定するか、DNS を外部で設定することになります*2

設定手順

以下、とりあえずうまく行った手順を記載します。細かいことは smbnetfs のマニュアルを確認してください。

1. FUSE と smbnetfs をインストールする

apt で必要なパッケージを導入します。導入したら、現在のユーザに FUSE の利用を許可します。

$ sudo apt install -y fuse smbnetfs
$ sudo groupadd fuse
$ sudo gpasswd -a $USER fuse
2. 設定ファイルを作成する

ユーザの設定ファイルを作成します。設定ファイルには認証情報などを含むため、基本的に自分以外のユーザが読み書きできないようにしておきます。

$ mkdir ~/.smb
$ touch ~/.smb/smbnetfs.auth
$ touch ~/.smb/smbnetfs.host
$ chmod -R go-rwx ~/.smb

なお、mountpoint/domain:user:password@computer というパスにアクセスすれば、特にこれらのファイルの設定は必要ないようです。ただし、コマンドラインからアクセスするとヒストリーファイルに認証情報が残ってしまう可能性があることに注意してください。認証情報については、認証情報ファイルに設定するなど一定の考慮が必要です。

3. 認証情報を設定する

smbnetfs.auth ファイルに認証情報を設定します。
コンピュータを指定して認証を設定することも、指定せずに既定の認証を設定することもできます。

コンピュータ名は IP アドレスを指定してください。ここでは 192.168.0.1 というサーバに対しての認証情報を設定しています。コンピュータ名は省略すると既定の認証情報になります。ユーザ・パスワードはダブルクォートでくくってください。 ワークグループ構成の場合、無理にユーザ名にワークグループを付加する必要はありません。

"#" から始まるコメント行は /etc/smbnetfs.conf の抜粋です。入力しなくて構いません。

~/.smb/smbnetfs.auth

#---------------------------------------------------------------------
# Syntax:
#	auth [computer[/share]] [domain_or_workgroup/]user password
#	auth [workgroup]        [domain_or_workgroup/]user password
#
# Default:
#	auth "user_login_name" ""
#---------------------------------------------------------------------
#auth			"guest" ""

auth 192.168.0.1    "user"     "password"
4. ホスト情報を設定する

smbnetfs.host ファイルに、どのサーバに接続するのか、どうマウントするのか、ということを設定します。

~/.smb/smbnetfs.host

#---------------------------------------------------------------------
# This section describe a static host/group/link.
#
#  host   computer_name		[parent_group=group_name] [visible=true|false]
#  group  group_name
#  link   link_name		link_contents
#  link   group/link_name	[link_contents]
#---------------------------------------------------------------------

host 192.168.0.1 visible=true

group server
link server/disk      ../192.168.0.1/disk
link server/home    ../192.168.0.1/home

host 行で接続するサーバを指定します。
visible を true にすることで マウントポイント/192.168.0.1 というディレクトリが作成され、サーバにアクセスできるようになります。次の link 行を指定するなら visible は false でかまいません。

link 行はシンボリックリンクを作成します。
単純に link 行だけを記述すると、マウントポイント直下にエントリーが並んでしまい、見づらくなるので、ここでは group 行を利用してサーバ名のフォルダを作成しています*3。マウントポイント/server/disk や マウントポイント/server/home のようなディレクトリにアクセスすると、サーバにアクセスできるようになります。

5. マウントポイントを作成する

マウントする前にマウントポイントを作成します。
マウントポイントは任意の空のディレクトリで構いません。ここでは ~/windows というディレクトリを作成しています。ただし、他のユーザがあなたの認証情報を利用してサーバにアクセスできないよう設定を忘れないようにしてください。

$ mkdir ~/windows
$ chmod go-rx ~/windows
6. マウントする

smbnetfs コマンドでマウントします。
~/windows/server/disk ディレクトリや ~/windows/server/home ディレクトリにアクセスすると、Windows 共有が参照できるようになっているはずです。

$ smbnetfs ~/windows
7. アンマウントする

利用を終えたら、fusermount コマンドでアンマウントしておきましょう。

$ fusermount -u ~/windows

参考文献

www.reddit.com

*1:当初、mDNS での名前解決はできない、と書いていたのですが、 sudo apt install avahi-daemon libnss-mdns で名前解決については問題なくできることを確認しました。

*2:DNS を設定する際は、smbnetfs はサーバ名として FQDN を受け入れないためさらに注意が必要です。デフォルトドメインは /etc/resolve.conf を確認してください。未検証ですが hosts ファイルに設定するほうが簡単かもしれません。

*3:本来は、host 行の parent_group 属性と紐づけて指定するのが正しいスタイルだとは思うのですが、この設定のようにエイリアスを設定するような形ではうまく設定できませんでした。

MINISFORUM EliteMini H31 - Pentium Gold G5420/DDR4 8GB/NVMe SSD 128GB+HDD 1TB

最近、家電量販店への流通にも手を広げているMINISFORUM 製のエコノミークラスのベアボーン PC のメモリ・ストレージ組込み済のモデルです。メモリが 64GB まで増設できたり、M.2 2280, M.2 2242, 2.5インチのストレージを換装・増設できたり、場合によっては、CPU も換装できる*1ようで、ミニ PC / NUC の範疇を若干はみ出しています。

製品諸元

製品仕様


www.youtube.com

Features Specifications
Processor Intel® Pentium™ Gold G5420 Processor,2 Cores/4 Threads (4M Cache, up to 3.80 GHz)
Chipset Intel® H310 chipset
GPU Intel® UHD Graphics 610
Memory Kingston DDR4-2400 8GB Single channel (SODIMM Slots×2)
Storage 1x M.2 2280 NVMe SSD Slot - minisforum 128GB PCIe SSD
1x 2.5 inch SATA Slot - WD Blue 1TB HDD (SATA 3.0 6.0Gb/s)
Storage Expansion 1x M.2 2242 SATA SSD Slot (up to 1TB , SATA 3.0 6.0Gb/s)
1x TF Card Slot (up to128GB)
TPM Not surpported
Wireless Connectivity 1x M.2 2230 WIFI Slot - Intel® WIFI6 AX200 (160MHz supported),Bluetooth 5.1
Video Output HDMI(4K@30Hz) , ② Mini DisplayPort(4K@60Hz)
Audio Output HDMI , Mini DisplayPort , Realtek High Definition Audio (3.5mm Audio Jack x 2 - LINE IN/HP OUT)
Peripherals Interface 1x RJ45 Realtek Gigabit Ethernet Port, 4x USB 3.1 Gen.2 Port, 1x TF Card Slot , 1x MIC
Power DC 19V/4.73A 90W (adapter included)
System Microsoft Windows 10 Home 64ビット バージョン 1909
Launch Date July ’20
Product Dimension 154 × 153 × 62mm
Package Dimension 192 × 192 × 160mm
Net Weight 1,083 g
Gross Weight 2.02 kg

EliteMini H31 開封短評

今時のコンパクトな ATX 電源のようなサイズの茶箱で届きます。ミニ PC かと思ったら、それなりにずっしりと重量感がある梱包で少し驚きます。本体は袋に入っており梱包材で挟まれているものの、その下にそれなりに大きい電源と太い電源ケーブル、その他ケーブル類が押し込まれ、最下部に VESA ディスプレイマウントがスポンジで固定されているため、おおむね雑然としています。

同梱物は、マニュアル、AC アダプタ、AC ケーブル(3P-2P)、HDMI ケーフル、DisplayPort ケーブル(ミニ-フル)、VESA ディスプレイマウントアダプタ。

AC アダプタは 19V 4.73A (外径:5.5φ・内径:2.5φ・センタープラス・PSEマークあり)、AC ケーブルはセパレートの中間に箱があるタイプです。90W の電源なのでそれなりに重みがあります。ACアダプタへのAC ケーブルの差し込みは少し渋いです。

筐体は外側がプラスチック、底面が金属です。天板は内部の金属部分と隙間があるようでぺこぺこしています。

EliteMini H31 本体分解短評


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マザーボードの上段は CPU およびヒートシンクにあてられていて、マザーボードで完全に区切られた底面側にメモリスロット、M.2 2280 スロット、M.2 2242 スロット、2.5インチベイが集中しています。そのため、メモリ・ストレージの増設では、底板を外せば済むようになっています。

筐体の分解は No.0 + ドライバ、2.5 インチトレイの取り外しに No.1 + ドライバ、M.2 SSD の取り外しに No.2 + ドライバが必要です。分解は簡単です。

分解に先立って、ヘッドフォンや USB など挿入したデバイスがある場合は、すべて取り外してください。

まず、底面の4本のねじを外します。ねじは抜け止めがあるため、完全には抜けません。背面のコネクタパネルの上部に3本爪があるので、少しこじるようにしてマザーボードを浮かせ、パネルからコネクタを抜いて、底板を抜き取ります。

次に、2.5 インチ HDD を外します。Core i3-9100 モデルでは HDD がマウントされていないので、この作業は必要ありません。2.5インチ HDD のマウントねじは、ドライバがケースに干渉するので、少し回しにくいです。

2.5インチトレイの樹脂パーツを固定する 4本のねじを外すと、メモリが交換できます。DDR4-2400(PC4-19200) 対応です。2枚挿しすると、上段メモリが樹脂パーツに干渉しているようです。

組み立ては逆手順です。

マザーボードを少し浮かせ、爪をひっかけ、コネクタを穴にはめてから、ねじがケースの内側に入るように注意しながら、底板を戻します。

EliteMini H31 ファースト・インプレッション

大きさは弁当箱程度。NUC よりもふた回り以上大きく、1kg というスペック通り、持つとずっしりとしています。ACアダプタも負けず劣らず重量感があります。

前面は電源ボタン、リセット穴、3.5mm オーディオジャック。ヘッドフォンジャックもなければ、USB もない謎の割り切り設計。ミニ PC でリセット穴っていうのは、初めて見ました。左側面にヘッドフォンとマイク端子、ラインイン、TF スロット。ほかの端子は背面です。USB 3.1 Gen 2 は Type A が 4ポートと種類も数も少なめです。

前面と左側面にマイク端子があるのがよくわかりません。PC95 配色の端子は左側面なので、フロントのマクロフォンジャックないし 3.5mm オーディオジャックは、何か別の用途に使えるのかもしれません。そういえば Realtek のオーディオコーデックでは、ジャックの機能を自由にアサインできた記憶があります。

UEFI はクラシック。ベンダーは BESSTAR TECH LIMITED と表示されています。Intel® H310 チップセットIntel® Platform Trust Technology (Intel® PTT) に対応していますが、UEFITPM を有効にする設定がありません。そのため、2021/08 時点では、この PC は Windows 11 に対応できません。

CPU は Pentium Gold ということで、さほど期待はしていなかったのですが、デスクトップ版ということもありそれなりに力があります。ベンチマークを見る限り、ラップトップ版の i5-5257U よりも速く、デスクトップ版の i3-6100 と同じくらいです。DDR4 と NVMe SSD の恩恵はそれなりに大きいです。ただ、Core プロセッサではないため、AVX, AVX2, F16C, FMA3 などの命令セットがありません。それらの命令セットが必要な場合は、中古市場で CPU をあさって換装することになります。

PCIe にぶら下がってる有線LANは Realtek RTL8111、HDオーディオコントローラは Realtek ALC892、USB にぶら下がってるTFカードスロットコントローラも Realtek でした。無線LANIntel Wi-Fi 6 AX200 です。有線LANが Realtek なのは、仕方がないとはいえ、少し残念なところです。

OS は Microsoft Windows 10 Home 64ビット版 バージョン 1909 です。プレーンな構成で、ベンダーのカスタマイズはほぼありません。初期状態がバージョン 1909 ということで、バージョン 21H1 への更新まで少し時間がかかります。Amazon楽天を中心に展開する中華系のベンダーと比較して、パソコン系の流通にのるベンダーは技術更新に対して、少し腰が重い印象があります。良し悪しですね。

起動時、物理キーボードのレイアウトが英語 101/102 キーボードなので、地域と言語の日本語のオプションで日本語 106/109 キーボードに変更してください。その設定を終わるまでは、パスワードなど大事なところで記号を入力することを避けるようにするとよいでしょう。Microsoft Store を開くと、各国の Local Experience Pack がインストールされていることに少し驚きます。これらはコマンドラインからしか削除できないので、あきらめるか、後述の記事を参考に、すべてのユーザと自分自身から削除するようにしてください。

M.2 2280 NVMe 接続 128GB SSD は minisforum 製*2、2.5インチ HDD は WD Blue (WD10SPZX/1TB/7mm厚)でした。HDD はメジャーなメーカー製で安心です。

CPU の冷却は上方吸気、上段左側面排気です。いずれもふさがないように設置には注意してください。ファンはうたい文句通りたいへん静かです。CPU コア温度とストレージの温度は必ずしも連動しないことから、CPU は良く冷却されているようです。また、底面、AC アダプタが熱を持ちます。下段は通気口が少なめで排熱に懸念がありましたが、底板が冷却に一役買っているようです。ファブリックを敷いたりしないように注意したいところです。

ストレージは M.2 2242 スロットが比較的低温で維持されています。アイドル時、M.2 2280 が外気温 +20℃、2.5インチドライブが +25℃に対して、M.2 2242 は外気温 +10℃くらいでした。M.2 2242 で使っている SSD はミニPCで使用していたもので、その際は 外気温 +30℃が当たり前でした。筐体の大きさ、冷却の大切さを実感しました。2.5インチドライブは、確証はありませんが、メモリで加熱されている可能性がありそうです。配置的にコントローラ部がメモリにかかるため、注意が必要です。

なお、MINISFORUM の直販では、i3-9100 モデルが $569.00 $539.00 (2021/8現在)で販売されています。計算してみると G5420 モデルとのパーツレベルの価格差はそこまで大きくありません。物理コア 2個分の性能とセールではないときの価格、Core i3-9100 など今となっては入手性が悪いパーツがある、といったあたりの手間を考えると、この価格差は妥当かな、という印象です。モデル選択のご参考になさってください。

Features パーツ 参考価格
Processor - Pentium Gold G5420 -\10,000.-
+ Core i3-9100 +\15,000.-
Memory + 8GB DDR4 SO-DIMM + \5,000.-
Storage - 128GB NVMe SSD - \3,500.-
- 1TB SATA HDD - \5,000.-
+ 256GB NVMe SSD + \3,500.-
Power - DC 19V/4.73A (90W) - \2,000.-
+ DC 19V/6.3A (120W) + \4,500.-
差額合計 + 7,500 ~

EliteMini H31シリーズ再インストール入門

ストレージを換装したときに必要な、再設定手順を解説します。2021/8 月現在の手順です。システムインストール方法が提供されていて、おおむねその手順の補足です。

  1. 再設定用 USB メモリを作成する PC を用意する
  2. サポートから Windows10_Pro_64bit_ver.1909 (9GB) をダウンロードする
    1. ダウンロードサイトの速度制限で 6時間弱かかりました
  3. 16GB 以上の USB メモリを用意する
  4. USB メモリを NTFS でフォーマットし、ボリュームラベルを WINPE に設定する
    1. USB メモリ直下に images などのフォルダが来るように 7-Zipファームウェアを展開する
    2. USB に直接展開すると遅くなるので、展開後にエクスプローラーで移動をおすすめします
  5. H31 に USB メモリを挿して電源を入れる
  6. F7 を押して、ブートセレクタを表示する
    1. USB メモリ(Windows Recovery)を選択して起動する
  7. 待つ
  8. 処理が終わると勝手に再起動するので、DEL を押して、UEFI を起動する
    1. ほっとくと再びリカバリが始まるので注意
    2. M.2 2280 NVMe SSD を優先して起動するように指定する
    3. Save & Quit する
  9. Windows が起動する
    1. 初期インストールが実行される
      1. キーボードのレイアウトが 101/102 キーボードになるため、Microsoft アカウントへのログインが難しい場合がある。その際は、ネットワークを接続せずに進める。
  10. インストールが終わると 1909
    1. 物理キーボードのレイアウトを 106/109 キーボードに変更する
    2. 気になる場合は、各国の Local Experience Pack を削除する
  11. H31G 用の nVIDIA ドライバを削除する
  12. 再起動する
  13. Windows Update をするなどして、使用を開始する

M.2 2280 NVMe SSD、M.2 2242 SATA SSD、2.5インチ HDD のすべてを接続した状態でリカバリしたところ、M.2 2280 NVMe SSD に展開されました。

初期構成 (2020/8)

CPU を換装するには時期がよくありません。第9世代 Core プロセッサは 6月に受注停止したばかりで、先月くらいにちょうど投げ売られていました。新品は値が吊り上がってますし、Windows 11 にも対応しているため中古に流れてくるにもしばらくかかりそうです。

メモリは半導体不足からくる値上がりが一服してきたところとはいえ、少し高めなので、ほどほどのスペックに整えます。

ストレージは、C ドライブが小さいのはろくなことがありません。どうせ CPU が足を引っ張るし、高性能のモデルは冷却が課題になるので、性能よりサイズ優先です。

Parts Upgrade Vendor Parts No Price
Base Unit MINISFORUM EliteMini H31 ¥40,915.-
Memory 8GB → 32GB Panram W4N2666PS-16G ¥17,518.-
M.2 2280 SSD 128GB → 1TB Crucial CT1000P2SSD8JP ¥11,637.-
System Home → Pro Microsoft Windows 10 Professional ¥14,300.-
合計 ¥84,370.-

ベースモデルの価格を抑えたことで、ひとまずそこそこのコストに収まりました。同様の構成を BTO すると CPU・電源系は良くなるものの、どうしても 15万前後かかりうんざりしていたところでした。

Realtek HD オーディオマネージャ (2021/08)

Realtek HD オーディオには、オーディオジャックを任意の入出力に割り当てたり、マイクやスピーカーにエフェクトをかけたり、多機能な設定ができる GUI があります。H31 をリストアした状態ではこれが有効になっていないようです。RtkNGUI64.exe を直接実行しても起動しないため、Realtek HD オーディオドライバを再インストールするとよいようです。

タスクトレイにオレンジのスピーカーアイコンやコントロールパネルにRealtek HD オーディオマネージャが見当たらない場合は、次の手順でインストールしてください。

  1. フォーラムから H31 Driver.rar をダウンロードする
  2. ダウンロードしたファイルを 7zip などで展開する
  3. Sound\8309_PG463_HDAudio_FF00\Setup.exe を実行する
  4. ドライバをアンインストールするため、再起動する
  5. Sound\8309_PG463_HDAudio_FF00\Setup.exe を再度実行する
  6. 再起動する
  7. コントロールパネルのハードウェアとサウンドRealtek HD オーディオマネージャがあることを確認する

Windows 11 への対応 (2021/12)

TPM を有効にする設定がないため、Windows 11 には対応できません。対応する予定もありません。こういった腰の重さは、自作パーツベンダーというよりは、国内パソコンベンダーに近いものを感じます。

*1:第8世代または第9世代 core プロセッサに換装できる、とあります。第9世代 Core プロセッサにはいくつかのステッピングがあり、新ステッピングには UEFI ファームウェアの対応が必要です。第9世代 core プロセッサの U0/P0/R0 ステッピングに本機の UEFI ファームウェアが対応しているかわかりません。スライドを見る限り、i7-9700 の画像があり、i7-9700 は R0 ステッピングしかないため、ほかの R0 ステッピングの CPU が動作する可能性はあります。ただ、組込み済のラインナップにあり B0 ステッピングしかない Core i3-9100 が一番確実なようです。VGA カードを実装している H31G であれば、R0 ステッピングに対応しているようですが、そちらは、Core i7-9700"F" / Core i5-9500"F" など GPU を内蔵しない CPU ファミリです。

*2:PHISONチップ PS5013-E13-31搭載。ローエンド NVMe コントローラのようです。

Buffalo WSR-3200AX4S

Buffalo 製 5GHz 4x4 11ax, 2.4GHz 4x4 11ac のスタンダード無線ルーターです。

製品諸元

製品短評

バッファローの無線ルーターのラインナップは若干とっちらかってる感があります。

フラッグシップでもトライバンド対応はありません。スタンダードモデルの WSR-3200AX4S とプレミアムモデルの WSR-5400AX6S を比較すると、プレミアムモデルでは確かに 2.4GHz が 11ax になるものの 4x4 から 2x2 にスペックがダウンしています。11ax で 2.4GHz 帯にも 4x4 をと思うと、フラッグシップの WXR-6000AX12S で、外付けアンテナといういかついスタイルになります。

筐体のデザインとアンテナスペックは、11ac のフラッグシップ WSR-2533DHP3 を、エントリーの WSR-1800AX4S が WSR-1166DHP4 を引き継いでいます。

WSR-1800AX4 では設置方向で電波強度が如実に変わったり、端末をそばにおいても隣戸のアクセスポイントに電波強度が負けたり、ということがありました。それと比較すると WSR-3200AX4S ではわかる程度に電波強度の弱いところが減ります。

エントリーモデルの WSR-1800AX4 とは 2,000円程度の実売価格差で、わかる程度に電波品質の差がある。となると、 WSR-3200AX4S の 2.4GHz 11ac 対応というのをどう考えるかかなり悩ましいところです。プレミアムモデルの WSR-5400AX6S との実売価格差は 3,000円程度。11ax 対応は、端末の対応状況を考えると将来への投資の側面が大きいので、だったら、必要になった時点で買い替えることを前提に、WSR-3200AX4S を選択する動機もあるのではないでしょうか。

チャンネル自動選択

チャンネル自動選択は、スタンダードな機種では起動時のみですが、ハイエンドになると混雑状況をモニタして動的に変更する機種もあります。この機能が接続不良を招くことがあります。

旧型の Amazonバイスなど、一部の海外製デバイスは 5GHz 帯でも W52 にしか対応していません。そのため、W52/W53/W56 の中で自動選択をしたいという動機はそれなりにあるものの、AirStation にはそういう選択肢がありません。Aterm にはあります。

同様に、2.4GHz 帯では 12 チャンネルと 13 チャンネルに対応していない海外製デバイスがあります。そのため、自動選択でそれらのチャンネルを選択されてしまうと、接続不良になるデバイスが出てきます。これについては、回避する方法がないため、Android アプリの WiFi アナライザなどを利用して、手動で固定した方がよいです。

バンドステアリングLite

バンドステアリングLite と2.4GHz 帯のみ対応の端末は、あまり相性が良くないようです。5GHz の電波強度チェックのために 2.4GHz を切断するのか、通信不良が発生し、統計上もエラーパケットが増えました。2.4GHz 帯のみ対応の端末用の SSID を合わせて設定するとよさそうです。

省電力

通常動作・ユーザ定義・スリープの3つを手動でスケジュールできます。ユーザ定義がひとつしかないのであまり細かい設定はできません。ユーザー定義の選択も、無線はオンかオフか、といった雑な設定しかできません。Aterm シリーズと比較しても、もう少し細かく設定できてもよいのでは、と思います。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.10 2021/01/25

アクセスポイント(AP)モードの時、Chrome ブラウザ バージョン 102で設定メニューが正しく表示されないことがあります。その場合は、キャッシュをクリアするなどしてみてください。FireFox バージョン 101 だと表示されました。ルーターモードだと、Chrome ブラウザでも表示されます。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.20 2021/07/07

EasyMesh 対応になるファームウェアです。
アップデート時の注意書きにも書いているのですが、アップデート後、LAN 側 IP アドレスが DHCP 設定になります。固定 IP 設定自体は残ってるので、切り替えればよいです。とはいえ、設定が変わってしまうのは少し焦りました。

その後、通常の無線通信に障害が発生したため、バージョンダウンしました。どう設定を変更しても問題を修正できず、同じ設定でファームウェア 1.10 では特にエラーが発生しないため、ファームウェア 1.20 には何らかの問題があると思われます。リリースノートをよく読むと次のような制限事項がありました。

本商品を2.4GHzの周波数でWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を、ルーターモードで修正しました。アクセスポイントモードで同現象が発生したときは、申し訳ありませんが、可能な限り5GHzの周波数でWi-Fi接続してお使いください。

同社製他機種の EasyMesh 対応ファームウェアもリリースが延期になりましたし、それらのリリースと前後して修正ファームウェアが出ることを期待したいところです。

EasyMesh コントローラとエージェント

コントローラは AUTO(ルータモード)、エージェントは Manual-WB(中継器モード)での設定となっています。コントローラは Manual-AP(アクセスポイントモード)をサポートしないため、中継器構成からの移行には注意が必要です。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.21 2021/10/18

高速ローミング(802.11r)非対応端末に向けて、既定値の調整があったようです。不具合の修正はありません。問題は修正されていません。

WSR-3200AX4S ファームウェア 1.22 2022/02/26

EasyMeshR2認証の取得とあわせて、不具合の更新があったようです。購入から問題修正まで、10か月かかった計算です。

・本商品のROUTER/AP/WBスイッチを「AP」にして、2.4GHzの周波数で端末とWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を修正しました。

バージョンアップすると、IP アドレスが DHCP 設定に変更されてしまいます。IP アドレスを固定している方は、注意が必要です。

ファームウェアのバージョンダウン

Buffalo の無線ルータは、ファームウェアのバージョンダウンができます。少し珍しい印象です。
なお、バージョンダウンすると設定はすべて初期化されますので、お気を付けください。

Yamaha RT58i に ssh で接続するには

10年近く前の機材に ssh 接続するときに、なんとなーくはまってしまいがちなところなのでメモしておきます。なんのきなしに RT58i に ssh で接続しようとすると、"error in libcrypto" という、手の打ちようのないメッセージを表示して接続できないことがあります。接続するにはふたつポイントがあります。

ひとつめは、サポートしているキー交換アルゴリズムです。RT58i がサポートしているキー交換アルゴリズムは古くて無効になってしまっているので、追加で有効にします。

ふたつめは、鍵長です。最近の ssh-keygen を、オプションなしで実行すると 2048 ビット長の RSA 鍵ができてしまいます。RT58i は 1024 ビット長の鍵しかサポートしていないようです。かといって、既に使用中の RSA 鍵を作り直すのも面倒なので、 DSA 鍵を 1024ビット長で用意し、それを使うように設定します。

それにしても、そろそろハードウェアを交換しないと、ですねぇ。

キーファイルの確認と作成

$ ssh-keygen -l -f ~/.ssh/id_rsa.pub 
2048 (... snip ...)
$ ssh-keygen -t dsa -b 1024
Generating public/private dsa key pair.
(.. snip ..)

~/.ssh/config ファイル

Host rt58i
  HostName 192.168.1.254
  HostKeyAlgorithms ssh-dss
  KexAlgorithms +diffie-hellman-group1-sha1
  PreferredAuthentications password
  PubkeyAuthentication no

参考文献

www.openssh.com

Intel ネットワークカードについてのあれこれ

ここ最近、Intel NIC について調べることがあったので、メモしておきます。

有線 NIC のドライバについて

Intel NIC は、OS インボックスドライバが早い時期に提供されるので安心感があるのですが、OS インボックスドライバではフル機能が発揮できません。フル機能を利用するためには Intel PROSet Software を使うことになります。この Intel PROSet Software に対応している NIC の一覧をよく見失いがちです。

www.intel.co.jp

Amazon で売られている、サーバから剥いだのかなんだか出どころの怪しく安価なインテルチップの NIC はおおよそ、Intel PROSet Software のサポートから外れています。

また、Intel PROSet Software のバージョンアップでサポート対象外になる場合もあるので注意が必要です。ある日、突然チーミングができなくなったりして驚きます。あと、Microsoft のインボックスドライバなのですが、なぜかハードウェアに実装されていないはずの機能が詳細設定に表示されることがままあって。これはいったいどうしたらよいのでしょう。

有線 NICファームウェアについて

Intel の有線 NIC には、ブート ROM があります。普段は迷惑なだけなので disable にすることが多いのですが、Intel Boot Agent のために Intel NIC を選択する方もいらっしゃるでしょう。また、バージョンアップすると iSCSI に対応したり、機能強化がなされる場合があります。

www.intel.com

このユーティリティ。昔の PCI NIC からオンボード NIC、はては 10G まで、やたらと対応の幅が広いのに CLI です。まあ、使う人を選ぶツールですからよいのですが。サポートされている NIC でしたら、 Intel ProSet Software からフラッシュすることもできます。

無線 NICフォームファクタについて

Intel Wireless NIC は、7xxx シリーズまでは Half Mini PCIe Card (HMC) がリリースされていましたが、以降、スロットにさすタイプは M.2 2230 (NGFF)、はんだ付けするタイプは M.2 2216 になっているようです。

さらに 9xxx シリーズからは、同じコネクタ形状ながら、機能を CPU や チップセットに移した CRF Module になっていて、事実上のその世代の Intel Core CPU 専用品になっています。WiFi 6 では CRF Module 以外、発売されていない雰囲気です。NGFF の E キーは気を付けましょう。

それ以前も、7xxx シリーズと 8xxx シリーズの違いとか、xxx0 シリーズと xxx5 シリーズの違いとか、メーカーの人にしかわからないような違いのラインナップになっていて、実質専用品だったじゃないか、と言われれば、まあそうですね、という話になります。

www.intel.com

そもそも、空中線と無線機をあわせて特定無線設備ではなかったのか、という気もするので、この知識が役に立つのはどんなシチュエーションか、と言われると少し困ります。補修部品の購入の際は間違えないようにしましょう。

よくあるお問合せ|TELEC 一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター

9 技適・認証を取得する際の無線設備の範囲はどこまでですか。
無線設備には、送受信装置の他に、空中線(アンテナ)、電源設備、附属装置等が含まれますので、これら全てを含めたものが対象になります。