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Intel PRO/1000 GT Desktop Adapter

PCIバス v2.3(32-bit 33/66 MHz)接続の Gigabit Ethernet カードです。

製品諸元

製品短評

2017年現在、わざわざPCIバスにわざわざintelチップでわざわざEthernetを追加しようという奇特な用途以外には、あまり使い道がないと思われる製品です。

フルハイトPCIスロット用です。ブラケットはかしめてあり、製品仕様としては交換不可です。出荷時構成としてはロープロファイルの製品もあるようなので、確認して購入する必要があります。

搭載チップは82541PIで2004年リリース。Intel Pro/1000 MT Desktop Adapter (82540EM) よりは新しい製品ではありますが、かなり古い製品です。ジャンボフレームもEEE*1ARP/NDオフロード*2もサポートしておらず、単体チップではすでにEoLを迎えています。

とはいえ、PCIバスには後継製品もないので、他に選択肢もありません。

ドライバはリリースノート上は Intel Network Adapter Driver でサポートされているように読めるのですが、Windows 7 では Microsoft ドライバ(8.4.1.0)*3が使用されます。Windows 10 では In-Box サポートのみになったため、正式に拡張機能は利用できなくなっています。

オプションなど

Intel PRO/100、Inteo PRO/1000 MT 専用のロープロファイルブラケットです。ご参考までに、当方では、Intel PRO/1000 GT にも特に無理なく付け替えできました。かしめは、プラハンと目打ちでそれぞれ軽く2,3回で緩みました。

筐体に組み付けると、通常の取付位置より1mm程度奥まってしまいました。ネジで固定できない範囲ではなかったのでそのまま固定してしまいましたが、気になる向きにはご注意を。

*1:EEEについては、PCI Express x1 接続の Intel Pro/1000 CT Desktop Adapter もサポートしていません。オンボードIntel Phyは対応しているのですが……。そこを気にしだすと Server Adapterしか選択肢がなくなります。

*2:ARP/NDオフロードをサポートしていないため、Windows 10 では Wake on Pattern Match が利用できません。Wake on LAN 相当のマジックパケットでの起動のみのサポートです。

*3:このドライバ、コントローラが対応していないジャンボフレームが詳細設定に出てきたり、16Kが設定できたりと、細かいところが微妙です。