MINISFORUM UM760 Slim - Ryzen 5 7640HS/DDR5 8*2GB/NVMe SSD 1TB
7040 シリーズの Ryzen 5 プロセッサのミニ PC です。CPU コアアーキテクチャは Zen 4、GPU は RDNA 3 と、6000 シリーズから順当に進化しています。メモリは 96GB まで増設でき、M.2 2280 NVMe SSD 2台を換装・増設できます。ただし、メモリは相性があるようで、使用できないものがあるようです。MINISFORUM でも廉価ラインの製品なのであまり多くを期待してはいけないようです。
製品諸元
- Amazon 新品 ¥55,880.- (2024/09)
- MINISFORUM JP公式 から購入。
製品仕様
Beelink SER6 と比較します。
| Features | MINISFORUM UM760 Slim | Beelink SER 6 |
|---|---|---|
| Processor | AMD Ryzen 5 7640HS | AMD Ryzen 5 6600H |
| Core | Zen 4 | Zen 3+ |
| Chipset | Ryzen SOC / FCH | ← |
| GPU | AMD Radeon 760M (RDNA3) | AMD Radeon 660M (RDNA2) |
| Memory | 2x DDR5 SO-DIMM Slots up to 96GB | up to 64GB |
| Memory Module | 2x Crucial DDR5-4800 8GB | ← |
| Storage | 2x M.2 2280 NVMe SSD (PCIe 4.0 x 4) Slot up to 2TB | 1x |
| Storage Installed | Kingstone OM3PGP41024P-A0 1TB | Kingstone N/A 512GB |
| Storage Expansion | N/A | 1x 2.5 inch 7mm SATA SSD/HDD Slot |
| TPM | 2.0 (AMD PSP 11.0) | ← |
| Wireless Connectivity | 1x M.2 2230 WIFI Slot | ← |
| Wireless Device | MediaTek Filogic 330 (MT7922/RZ616) (160MHz), Bluetooth 5.2 | Intel Wi-Fi 6 AX200 (160MHz), Bluetooth 5.2 |
| Video Output | ① HDMI 2.1, ② Displayport 1.4, ③ USB 4 Type-C | ① HDMI, ② Displayport, ③ USB 4 Type-C |
| Audio Output | HDMI , 1x 3.5mm Audio Jack - Realtek Front Headphone/Headset OUT | HDMI , 1x 3.5mm Audio Jack - Front Headphone OUT |
| Peripherals Interface (Front) | 2x USB 3.2 Gen2 Type-A Port | 1x USB4 Type-C Port, 2x USB 3.0 Type-A Port |
| (Back) | 1x RJ45 Realtek Gaming 2.5Gb Ethernet Port, 1x USB4 Type-C Port, 2x USB 2.0 Type-A Port | 1x RJ45 Realtek Gaming 2.5Gb Ethernet Port, 1x USB 3.0 Type-A Port, 1x USB 2.0 Type-A Port |
| Power | DC 19V/6.32A 120.08W | ← |
| System | Microsoft Windows 11 Professional | ← |
| Launch Date | Sep ’24 | Dec ’22 |
| Product Dimension | 132 × 126.5 × 50.4mm | 126 × 112 × 42mm |
| Package Dimension | 180 × 158 × 112mm | 192 × 124 × 113mm |
| Net Weight | 0.67 kg | -- kg |
| Gross Weight | 1.74 kg | 1.37 kg |
UM760 Slim 開封短評
パッケージは、Elite Mini のロゴがあり、それなりの大きさでずっしりしています。AC アダプタと VESA マウントのためのようです。
同梱物は、簡易マニュアル、AC アダプタ、HDMI ケーブル、VESA マウントとネジセット。
AC アダプタは 19V 6.32A (外径:5.5φ・内径:2.5φ・センタープラス・PSE あり)、真ん中に箱があるタイプです。ACケーブルはミッキーコネクタです。
筐体はプラスチックと部分的に金属のようです。作りに安っぽさはありません。
上面は開口部なし。左右側面はメッシュになっています。左右両側面のメッシュは、上面の CPU とメモリ・ストレージの双方のエアフローを確保するようになっています。下面には大きく給気口があり、薄型リムレスファンでメモリと SSD を冷却しています。ゴム足の高さが高く、しっかりしています。
UM760 Slim 本体分解短評
メモリソケット・M.2 2280 スロットは、すべてマザーボードの下に用意されていて、底面板を外してアクセスします。
筐体の分解は No.2 + ドライバを使用します。
まず、固定しているねじにアクセスするため、4か所のゴム足を外します。側面をぎゅっと押すようにしていると、じわじわ両面テープがはがれていきます。結構力が要ります。
底面板を止める4か所のネジを外します。ネジを緩める際、一緒に底面板が持ち上がってしまって緩めづらくなります。適宜、底面板は押し込んで緩めます。また、厳密には No.2 ではないのかあまりしっかりはまりません。基本に忠実に+ドライバをしっかり押し付けて回します。舐めてしまわないように注意してください。ネジを外しても底面板は外れません。前面2か所と後面1か所に爪があるためです。
次に、EIAJ マウン他のネジセットの中から、適当なネジを 2 本とりだし、底面板に取り付けます。REAR の表示がある側を中心に引っ張ったりしていると、底面板がたわんで、パカッと外れます。底面板には、ファンの電源ケーブルが接続されています。勢いよく引っ張ってコネクタを壊さないように注意してください。力を入れてひっぱらなくても、ぐにょぐにょ曲げてるだけで外れます。
底面板が開くと、メモリソケット・M.2 2280 スロットにアクセスできます。底面板は、M.2.2280 のヒートシンクを兼ねており、サーマルパッドも2本目も含め貼り付け済みです。なお、M.2 2230 スロットは、1本目の M.2 2280 スロットの直下にあります。
組み立ては逆手順です。
UM760 Slim ファースト・インプレッション
大きさ・重量感は Beelink SER6 より少し大きく、MINISFORUM EliteMini H31 より少し小さいです。
前面は電源ボタン、CMOS リセット穴、USB 3.2 Gen 2 Type-A x 2,、ヘッドセット・ヘッドフォン兼用ジャック。背面に HDMI、DIsplayPort、USB Type-C 4.0 x 1、USB Type-A 2.0 x 2 です。もはやミニ PC ならこんなもの、といった品ぞろえです。前面に USB 3.2 Gen 2 があるため、その分、背面の USB は控えめになっています。
UEFI は AMI GUI。AMD の追加メニューがふたつほどありました。
CPU は Ryzen 5 7640H で、Zen 4 コアアーキテクチャの TDP 35~54W ゲーミングノートPC向けの中位プロセッサという位置づけです。GPU は RDNA 2 から RDNA 3 ベースに更新されています。また、最大 10 TOPS の AMD Ryzen AI プロセッサが、新たに追加されていますが、現時点では、利用用途は限られています。
PCIe にぶら下がっている有線 LAN は Realtek Gaming 2.5 GbE、無線 LAN は MediaTek Filogic 330。MediaTek Filogic 330 は、以前 AMD RZ616 と言われていたもののようです。底面板に技術基準適合認定 R 020-20035 T 220010020 のシールがありますが、24/9 現在 技術基準適合証明等を受けた機器の検索では確認できませんでした。
OS のプリインストールは Microsoft Windows 11 Pro バージョン 22H2 です。BitLocker が設定されているので、ドライブをクローンされる方は注意してください。Windows 11 Professional を Microsoft の手順に従い再インストールした際は、
ドライバを利用することで、不明なデバイスはなくなりました。
簡易マニュアルにもありますが、初回起動時、物理キーボードのレイアウトが英語 101/102 キーボードです。設定の地域と言語にある、日本語のオプションで日本語 106/109 キーボードに変更してください。その設定を終わるまでは、パスワードなど大事なところで記号を入力することを避けるようにするとよいでしょう。インストール時の Microsoft アカウントでのサインイン設定をしないように注意します。
CPU の排熱は、側面吸気・後方上段排気です。メモリ・SSD の排熱は、下面吸気、側面排気です。待機時で CPU も M.2 2280 も 40 ℃まで下がります。冷却性能は、ミニ PC としては少し大きな筐体であることを差し引いても、かなり優秀な部類です。
メモリの相性について (2024/9)
引き続き、PC5-38400(DDR5-4800) SO-DIMM モジュールにはより高規格なものを含めても、あまり選択肢がありません。世界的なメモリ不足が響いているのでしょう。
CORSAIR CMSX64GX5M2A4800C40 を Beelink SER6 から移植したところ、動作しませんでした。画面が暗いまま、起動ループを繰り返します。1枚にしても同様の症状でした。
電源 LED について (2024/10)
細かな話ですが、スリープ時、電源ボタンに仕込まれた高輝度の青色 LED は ON 時同様、全点灯のままです。ちょっとわかりにくいです。せめて他機種のように点滅、ないし、消灯してくれたらよかったな、と思います。そもそも、インジケータとしては、高輝度の青色や白色 LED は明るすぎます。
Windows Installer (MSI) 対応アプリケーションがアンインストールできなくなったときは
Scoop の utau v0.4.19 のマニフェストをデバックしていたところ、うっかりアンインストールできない環境になってしまい、修正に少し手間取ったのでメモがてら書いておきます。
Windows Installer は、 NSIS (Nullsoft Scriptable Install System) や Inno Setup と異なり、Windows に組み込まれたセットアップシステムです。システムに組み込まれているため、いろいろと恩恵があるのですが、余計なお世話、ということもそれなりにあります。そのためトラブルが起きると、通常のインストーラの対処とは異なる対応が必要になります。
アンインストールできない理由と対処
MSI ファイルが存在しない
インストール時に使った MSI ファイルは、C:\Windows\Installer にキャッシュが保管されることがほとんどです。ただ、なんの理由かわからないのですが、キャッシュされない場合があります。その時は、MSI ファイルがインストールと同じ場所にあることを暗黙に想定し、そこに見つからなかった場合は、MSI ファイルの場所を指定するように促すダイアログが表示されます。
この場合、インストール時に使用した MSI ファイルを入手して、指定します。
MSI ファイルは、そのまま提供されていることもありますが、自己展開書庫の形で提供されていることも多くあります。インストーラーが実行形式で、MSI ファイルを利用したインストールを行っているときは、自己展開書庫やダウンローダである可能性があります。7zip などのアーカイバーで展開するなどして、MSI ファイルを入手してください。
また、ここで少しややこしいのは、MSI ファイルには識別子があることです。Windows Installer は、ファイルそのものの違いではなくこの識別子の違いで、同じインストーラかどうかを判別しています。この識別子は、違うインストーラ・違うバージョンの提供であれば、作成者が意識的に変更しないといけないものです。この変更を忘れると大変ややこしいことになります*1。提供者がうっかりしていると、同じ識別子の違うファイルが複数ある場合があります。インストール時に使用したセットアップファイルは、まとめてどこかに取っておくことをお勧めします。
アンインストールするファイルが足りない
誠に遺憾なのですが、MSI によるアンインストールは、アンインストールされるファイルがすべてそろっていないと成功しません。そのため、何らかの事情によりアンインストールが正常終了する前にファイルを削除してしまうと、アンインストールできなくなります。
MSI ファイルを利用したインストールは、修復機能があり、削除されたファイルを MSI ファイルから配置しなおしてくれる機能があります。ただ、インストール過程で作成されるファイルがアンインストールの対象とされていることがあるようで、修復機能ではアンインストール対象のファイルがすべて戻らないことがあります。この修復機能をデバックしているアプリケーションはかなり少ないように感じます*2。
確実なのは、ほかの PC で同じソフトウェアをセットアップして、そのフォルダを丸ごとコピーすることです。ソフトウェアが、MSI インストーラ以外のインストール手段を用意している場合、それを利用してファイルがそろうのを祈るという手段も利用できます。Utau v0.4.19 の場合は、圧縮ファイルが別途用意されており、それで難を逃れました。
問題解決に使える(かもしれない)ツール
Microsoft Program Install and Uninstall トラブルシューター
こういうおかしなことになったセットアップエントリーは、以前、Microsoft Program Install and Uninstall トラブルシューターで修復できたような記憶もありました。Windows 11 では、トラブルシューターは廃止予定の機能であり、現在、このトラブルシューターに代わる機能は提供されていません。
CCleaner
単純にエントリーを消すだけなら、以前の CCleaner にそういう機能がありました。ただ、2017年に Malware に感染するなど、システムの根幹を変更する、というツールの特性に対する信頼性の面でいまひとつの選択肢になってしまいました。
MediaTek SoC 採用の Alldocube タブレットのファームウェアをアップデートするには
Alldocube タブレットは、オフラインでファームウェアをアップデートできます。簡単にさっくりと初期化できる半面、保存していたファイルはきれいさっぱりなくなりますし、アップデート後は異なる機体だと認識されるため、Google のバックアップは戻せないようです。
なお、本手順は Helio G99 など MediaTek SoC 採用のタブレット用の手順です。Unisoc SoC 採用のタブレットは、ドライバやツールが異なりますので、ご注意ください。
用法を正しく守って、楽しい中華タブレットライフをお送りください。
事前準備
おおまかな更新手順は、ファームウェアのページに掲載されている Tutorial ボタンから参照できます。ただし、現在のバージョンや Alldocube タブレットでは不要になる手順もあるようです。参考程度に参照してください。
- zip と rar を展開できるアーカイバを準備します
- 7-zip あたりでよいかと思います
- MediaTek Driver を準備します
- Download Now リンクをクリックします
- ファイルのプロパティで許可するをチェックします
- インストールします
- 念のため、再起動しておきます
- SP Flash Tool の V6 を準備します
- クリックした先の下のほうの Download リンクをクリックします
- ファイルのプロパティで許可するをチェックします
- 適当なフォルダに展開しておきます
- 対応するファームウェアを準備します
- 機種を選択します
- 基本的に、右横にある Download リンクをクリックします
- Update log から現在インストールされているファームウェアもあると安心です
- 3 つめくらいをダウンロードしようとすると、ダウンロード制限がかかります
ファームウェアの更新手順
- SP Flash Tool を起動します
- SPFlashToolV6.exe をダブルクリックします
- 管理者権限は必要ありません。
- SPFlashToolV6.exe をダブルクリックします
- Download-XML を設定します
- Authentication File は空白で大丈夫です
- 書き込み方式をドロップダウンリストボックスから選択します
- Format All + Download に変更します
- Download ボタンをクリックします
- タブレットの電源をオフにします
- boot loop 状態の場合は、無理に電源オフをする必要はありません。
- USB ケーブルで接続します
- ファームウェアの更新が始まります
- 緑丸にチェックのダイアログが表示されたらファームウェアの更新は終了です
- SP Flash Tool を終了します
Alldocube iPlay50 mini Pro NFE - Helio G99 (MT8781V)/8GB/256GB
廉価な Android 13 搭載 8.4 インチ Arm CPU タブレットです。
製品諸元
- Amazon ¥20,449.- (2024/4)
製品仕様
参考までに、Alldocube iPlay50 Pro と比較します。一部、Device Info HW の結果をもとに、メーカーのカタログスペックを変更して記載している部分があります。
| Features | Alldocube iPlay50 mini Pro NFE | Alldocube iPlay50 Pro | |
|---|---|---|---|
| Model | T811MAN | T1030M | |
| Processor | MediaTek MT8781V/CA | MediaTek MT6789V/CD *1 | |
| Core (big) | 2x ARM Cortex-A76@2.2GHz | ← | |
| Core (LITTLE) | 6x ARM Cortex-A55@2.0GHz | ← | |
| Memory | 8GB LPDDR4X | ← | |
| GPU | ARM Mali-G57 MC2 | ← | |
| Display | 8.4" 1920x1200 IPS 60Hz | 10.4" 2000x1200 IPS 60Hz | |
| Display (Ratio) | Not reported | 5:3 | |
| Display (Brightness) | 320cd/㎡ | 300cd/㎡ | |
| Display (Density) | 324 (extra-high-density) | 272 (high-density) | |
| Touch | 10-point | ← | |
| Storage | 256GB UFS2.2 | 256GB UFS2.1 | |
| Storage (External) | microSDXC (up to 512GB) | microSDXC (up to 2TB) | |
| SIM slot | 1x nano SIM, 1x nano SIM/micro TF | ← | |
| Mobile 2G (GSM) | B2/3/5/8 | ← | |
| Mobile 3G (W-CDMA) | B1/2/5/8 | ← | |
| Mobile 3G (TDS-CDMA) | N/A | B34/39 | |
| Mobile 4G (FDD) | B1/2/3/5/7/8/20/28AB/66 | B1/2/3/5/7/8/20/28AB | |
| Mobile 4G (TDD) | B38/39/40/41 | ← | |
| Wi-Fi | 802.11ac/a/b/g/n | ← | |
| Bluetooth | 5.2 | ← | |
| FM | Supported | ← | |
| Camera | Front 5M/Rear 13M | Front 5M/Rear 8M | |
| Speaker | 1 | 2 | |
| Microphone | Supported | ← | |
| Location | GPS/Beidou/Galileo/Glonass | ← | |
| Sensor | Gravity | Gravity, Light | |
| Vibration | Supported | None | |
| Port | USB-C 2.0 (OTG, 充電対応, データ転送), ヘッドフォン | USB-C 2.0 (OTG Manager/Host, 18W 充電対応, データ転送), ヘッドフォン | |
| OS | Android 13 | Android 12 / 13 | |
| Widevine CDM | L1 | L3 | |
| Battery | 3.8V / 5000mAh | 3.8V / 6000mAh | |
| Size | 202.7 x 126 x 7.5 mm | 248 x 158 x 8.4 mm | |
| Weight | 306g | 466g | |
| Included | Charger(5V 2A) | ← | |
| Price | 20,449 | 22,649 |
製品短評
8 インチクラスの一回り小さい画面に Helio G99 を搭載したミドルローレンジの Android タブレットです。
8 インチクラスの Android タブレットは、長い間 1万円前後の Allwinner や MediaTek MT8169 などのローエンド SoC を採用した WiFi タブレットが日本では主戦場でした。アッパーミドルからハイエンドは Apple iPad が強すぎて、Android タブレットは太刀打ちできず、Galaxy Tab かその他の Snapdragon 8 シリーズを採用したモデルがたまに輸入され、細々と商うような、そんな状況でした。
Helio G99 搭載の 8インチタブレットはその上下の隙間にもぐりこんだニッチ商品になります。2019 年からこちら、Unisoc T6xx シリーズが担っていたミドルローの 10インチタブレット市場が飽和してきたのも一因でしょう。
Alldocube は 2023 年の秋のモデルチェンジで、Android は 13 に、NFE バージョンは Widevine L1 に変更されました。本機もそのひとつです。
8 インチクラスのタブレットは、縦置きが基本のレイアウトです。フロントカメラは短辺に、ボタン類は長編にあります。スピーカーは下になります。画面周りの額縁の太さは 10 インチクラスのタブレットである Alldocube iPlay50 Pro とあまり変わらないせいで、少し画面が狭く感じます。 あらかじめ貼ってくれているフィルムは指の滑りが悪く、指紋跡も目立つので、貼り換えを前提にしたほうが快適に操作できるでしょう。
本機と iPlay50 Pro のカタログスペックは似通っています。ですが、細かく比較してみると、ところどころ削られている部分があります。
たとえば、SoC はおなじ Helio G99 シリーズですが型番は異なっていて、そのせいかどうかは定かではありませんが、PassMark のスコアも価格の下落と同じかそれ以上に落ちているように感じます。
iPlay50 Pro と本機の PassMark のスコアを比較してみると、CPU は 5% 程度、メモリは 10% 程度、GPU は 10% 弱程度のスコアの下落が見られます。UFS もカタログ上対応規格はあがっているものの、半年以上使い込んだ iPlay50 Pro よりもやや落ちるスコアです。
カタログスペックを比較してみると、スピーカーの数がひとつになっていたり、光センサーがなくなっていたり、MicroSDXC の最大が 512GB になっていたり、TDS-CDMA 対応バンドがごそっとなくなっていたり、充電が 10W になっていたりと、いろいろ削られています。
また、ディスプレイの密度が iPlay50 Pro よりもさらに上がって報告されることから、アプリケーションによっては、画面の小ささ以上に表示される情報量が減ります。確かなことは言いづらい*2のですが、タブレットというよりは、スマートフォンとして認識されることが多くなっています。こればっかりは、実際に使ってみないとわからないところではあります。Android 13 では、システムのディスプレイ設定でディスプレイサイズ・フォントサイズも調整できるようになってはいますが、限界はあります。
なお、スクリーンタイムアウトに無制限が選択できるようになっているのは、よいところです。顔認証などがなくタイムアウトに上限がある iPlay50 Pro は、PIN の要求頻度が高くなっていたので、このセキュリティの緩和は素直に喜べます。また、バイブレーションが追加され、リアカメラが少しアップグレードされています。
本機は、これらの点を飲み込んだうえでも、小さく少しでも軽いほうがよく、また、少しでも性能の良いものをお手ごろな価格で、という人のための選択肢です。Fire HD 8 などの廉価帯 WiFi タブレットからのアップグレードであれば、ディスプレイの精細さも相まって、満足いく買い物になるでしょう。
ただ、据え置きで使うなら 10 インチやそれよりも少し大きく、音もよいものが同価格帯で販売されています。Widevine L1 の恩恵も、それらの大型のタブレットのほうが享受できるのではないでしょうか。
モバイル通信対応バンド
モバイル通信の国内のバンドを Wikipedia をベースに一覧表にまとめてみました。
対応方式の削減やバンドの追加はありましたが、日本国内の使用では特に影響はありません。
| iPlay50 mini Pro NFE | Network | Band | MHz | NTT | KDDI | Softbank | Rakuten |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レ | 3G W-CDMA | B1 | 2100MHz | レ | レ | ||
| 3G W-CDMA | B6 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 3G W-CDMA | B8 | 900MHz | レ | |||
| 3G W-CDMA | B19 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 4G FDD | B1 | 2100MHz | レ | レ | レ | |
| レ | 4G FDD | B3 | 1800MHz | レ | レ | レ | レ |
| レ | 4G FDD | B8 | 900MHz | レ | |||
| 4G FDD | B11 | 1500MHz | レ | レ | |||
| 4G FDD | B18 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B19 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B21 | 1500MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B26 | 850MHz | レ | ||||
| AB | 4G FDD | B28 | 700NHz | レ | レ | レ | |
| 4G TDD | B42 | 3500MHz | レ | レ | レ | ||
| 5G | Sub6 n3 | 1800MHz | レ | レ | |||
| 5G | Sub6 n28 | 700MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n40 | 2300MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3700MHz | レ | レ | レ | ||
| 5G | Sub6 n78 | 3500MHz | レ | レ | |||
| 5G | Sub6 n79 | 4700MHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 28 GHz | レ | レ | レ | レ |
PassMark PerformanceTest Mobile v10.2.1002
DuraSpeed の設定などは特にしていない状態です。
| Benchmark | Alldocube iPlay50 mini Pro NFE | Alldocube iPlay50 Pro |
|---|---|---|
| Model | iPlay50_mini_Pro | iPlay50 Pro |
| Baseline | BL8082068 | BL8082067 |
| System | 9,266 | 9,785 |
| CPU Tests | 4,451 | 4,690 |
| Memory Tests | 14,597 | 16,218 |
| Disk Tests | 107,070 | 108,347 |
| 2D Graphics Tests | 21,168 | 21,112 |
| 3D Graphocs Tests | 20,217 | 21,049 |
ファームウェアのオフラインアップデート
ファームウェアのオフラインアップデートは SP Flash Tool を利用します。ファームウェアをオフラインで更新するとすべてのデータが失われるので、購入直後に新しいファームウェアが出ていないかを確認しておくことをお勧めします。
更新手順は、ファームウェアのページに掲載されている Tutorial ボタンから参照できます。
購入時の iPlay50miniProNFE(T811MAN)_EN_20240222 でした。
*1:List of MediaTek systems on chips - Wikipedia
*2:Device Info HW で眺めても、何が大きな影響が与えているのかはわかりません。
ASUS RT-AX1800U
ASUS 製 5GHz 1201 Mbps, 2.4GHz 574 Mbps のエントリー WiFi 6 無線ルーターです。
製品諸元
- RT-AX1800U
- Amazon 新品 \8,055.- (2023/07)
製品仕様
参考までに、Buffalo WSR-1800AX4 と比較します。
| 機能 | ASUS RT-AX1800U | Buffalo WSR-1800AX4 |
|---|---|---|
| CPU | MediaTek MTK7621A | MediaTek MT7621? |
| Memory | 256 MB | - |
| Storage | 128 MB | - |
| Network | IPv4, IPv6 | IPv4, IPv6 |
| WAN | 1 x 1000Base-T | - |
| WAN/LAN | - | 1 x 1000Base-T |
| LAN | 3 x 1000Base-T (Jumbo Frame) | 3 x 1000Base-T |
| Antenna | 4 x 外付け(2.4 GHz 2 x 2, 5 GHz 2 x 2) | 4 x 内蔵(2.4 GHz 2 x 2, 5 GHz 2 x 2) |
| Band 2.4GHz | 1~13ch | 1~13ch |
| Band 5GHz (W52) | 36/40/44/48ch | 36/40/44/48ch |
| Band 5GHz (W53) | 52/56/60/64ch | 52/56/60/64ch |
| Band 5GHz (W56) | 100 / 104 / 108 / 112 / 116 / 120 / 124 / 128 / 132 / 136 / 140 / 144ch | 100 / 104 / 108 / 112 / 116 / 120 / 124 / 128 / 132 / 136 / 140 / 144ch |
| WiFi (Legacy) | IEEE 802.11a, b, g | IEEE 802.11a, b, g |
| WiFi 4 (11n) | 20/40MHz, 最大300Mbps | 20/40MHz, 最大300Mbps |
| WiFi 5 (11ac) | 20/40/80MHz, 最大867Mbps | 20/40/80MHz, 最大867Mbps |
| WiFi 6 (11ax: 2.4GHz) | 20/40MHz 最大574Mbps | 20/40MHz 最大574Mbps |
| WiFi 6 (11ax: 5GHz) | 20/40/80MHz 最大1201Mbps | 20/40/80MHz 最大1201Mbps |
| WiFi Security | Open, WPA/2-Personal/Enterprise, WPA3-Personal | Open, WPA/2/3-Personal |
| Mesh WiFi | AiMesh | EasyMesh |
| Router Mode | DHCP, Static IP, PPPoE, PPTP, L2TP | DHCP, Static IP, PPPoE, DHCPv6-PD, IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6) |
| AP Mode | レ | レ |
| WDS Mode | Open, WEP | Open, WEP, WPA/2 |
| Power Savings | - | レ |
| Utilities | Ping, Traceroute, NsLookup, Netstat, WoL, SSH, Telnet | ? |
| USB | TYPE-A 2.0 | N/A |
| Size | 305 × 305 × 55 mm | 36.5 × 160 × 160mm |
| Weight | 364g | 373g |
| Included | Charger(12V 1.5A), RJ45 | Stand, Charger(12V 1A), RJ45 |
| Price | 8,055 | 7,980 |
製品短評
ASUS RT-AX1800U は、エントリーレベルの無線 LAN ルーターです。当方の構成では、基本的に無線アクセスポイントとして利用しているため、ルーター機能および関連機能については、特にふれません。
本体サイズは、横置きのみで A5 よりも一回り大きく、かつ、外部アンテナが4本ということで、大分、場所をとります。これだけでかなり人を選ぶでしょう。また、それに見合って箱も大きくなっています。
設定は、まず、WAN コネクタに LAN ケーブルを接続します。接続したら、電源オン。起動は結構待ちます。感覚的に NEC や Buffalo の無線 LAN ルータよりもかなり遅いです。LED を見ながら、気長に起動を待ちましょう。無線の LED が点灯したらセットアップをはじめます。セットアップは ASUS Router アプリでAndroid タブレットから行いました。起動後、カメラで QR コードを撮影して接続します。タブレットのカメラがいまいちピントが合わなくて少し苦労しました。無線 AP への切り替えもセットアップ中に行います。設定が終わると、トラフィックが表示されたり、NEC や Buffalo のファームウェアに慣れた目から見ると新鮮です。
作成される SSID は ASUS_XX_2G, ASUS_XX_5G です。XX は MAC アドレスの末尾2桁となっています。WPA-PSA キーも比較的覚えやすいものです。ここら辺、NEC や Buffalo の無線 LAN ルータはもっと長くてランダム性が高いので、考え方の違いを感じます。
WPS で接続設定をしてみるとかなり短時間で設定が終了します。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータだと、馬鹿みたいに時間がかかった挙句に失敗するということがよくあったので、少々驚きました。おそらく正しいのは NEC や Buffalo なのだろうな、と思いつつ、短時間ですむのは便利です。
ブラウザからアクセスしてみると、ダークモードをベースとした今どきのビジュアルです。かっこいい UI ですが、無線 AP であまり設定することはないです。追加で設定するのは、タイムゾーンの設定とファームウェアの自動更新くらいでしょうか。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータと比較すると、省電力に関する設定がバッサリありません。また、接続デバイスの一覧やWoL 送出を含めすべてのアプリケーションがひとつの画面に収まっているので、パーソナルな用途では便利です。
Web GUI を見ていて気になったのは、WDS の暗号化が WEP のみのサポートだということです。11g ルータでも WPA2-Personal がサポートされていたことを考えると、基本的に AiMesh を使ってくれ、ということなのでしょう。一方で SSH/Telnet 接続をサポートしていたり、WPA/2-Enteerprise で RADIUS サーバとの接続もサポートするなど、見た目がオフィスっぽい NEC や Buffalo の無線 LAN ルータにはない謎に高度な機能もあります。また、USB アプリケーションは、NAS (UPnP, iTunes, FTP, Samba)、ASUS EZ Printer、LPR サーバ、ASUS Download Master がサポートされています。これは、ASUSTOR などの高機能な NAS ほどの機能はありませんが、一昔前の NAS 相当の機能は十分賄えそうです。
ASUS RT-AX1800U を設置して、ものの1時間もかからず、さくさくと Buffalo WSR-1800AX4 のリプレイスを終えることができました。WPS の接続性の高さが効きました。NEC や Buffalo の無線 LAN ルータで細かいトラブルに悩まされてはいるけど、GL.iNet のルータで OpenWRT デビューするほど突き抜けてもいない、それでいて、設置場所には余裕がある、という方は、ASUS を置き換え候補に入れてみてもよいのではないでしょうか。
AiMesh ノードの追加
ASUS RT-AX1800U の電波強度は、Buffalo WSR-1800AX4 から多少の改善にとどまったため、引き続き Buffalo WSR-3200AX4S もリプレイスすることにしました。タイミング的に ASUS RT-AX3000 V2 のディスカウント率がいまいちだったため、ASUS TUF Gaming AX4200 を選択しました。
ルータを追加するにあたって AiMesh を構成してみることにしました。AiMesh は、無線 AP のみでも構成できます。Buffalo の EasyMesh は、ルーターモードでないとコントローラが有効にならないため、構成できませんでした。
セットアップは、WAN コネクタに LAN ケーブルをさし、起動を待機。ASUS Router アプリで QR コードを使って接続、AiMesh ノードとして追加を選択して、終了です。ユーザ設定などは自動的に同期されます。
Web GUI は、AiMesh ルーターに統合されます。AiMesh ノードの Web GUI は、開こうとすると AiMesh ルーターの Web GUI にリダイレクトされます。最低限のファームウェアのアップデート、LEDやスイッチの設定は AiMesh ルーターから設定できます。
バックホールネットワークは自動選択されます。AiMesh ノードの WAN コネクタを LAN に接続した状態で再起動すると、イーサネットがバックホールに選択されました。特に設定は必要ありませんでした。AiMesh ルーターの AiMesh システム設定にあるイーサネットバックホールモードは、バックホールをイーサネットのみに制限する機能のようです。
なお、AiMesh 構築後、AiMesh ルーターを交換する方法が用意されていません。そのため、プライマリ機を交換する場合は、再構築・端末の再設定が必要になります。
Alldocube iPlay50 Pro - Helio G99 (MT6789V) /8GB/256GB
廉価な Android 11 搭載 10.4 インチ Arm CPU タブレットです。
製品諸元
- Amazon ¥22,649.- (2023/7)
製品仕様
参考までに、Alldocube iPlay40 Pro と比較します。
| Features | Alldocube iPlay50 Pro | Alldocube iPlay40 Pro | |
|---|---|---|---|
| Model | T1030M | T1020H | |
| Processor | MediaTek MT6789V/CD | Unisoc Tiger T618 | |
| Core (big) | 2x ARM Cortex-A76@2.0GHz | 2x ARM Cortex-A75@2.0GHz | |
| Core (LITTLE) | 6x ARM Cortex-A55@2.0GHz | ← | |
| Memory | 8GB LPDDR4X | 8GB | |
| GPU | ARM Mali-G57 MC2 | ARM Mali-G52 MP2 | |
| Display | 10.36" 2000x1200 IPS 60Hz | 10.4" 2000x1200 IPS | |
| Touch | 10-point | ← | |
| Storage | 256GB UFS2.1 | 256GB EMMC | |
| Storage (External) | microSDXC (up to 2TB) | ← | |
| SIM slot | 1x nano SIM, 1x nano SIM/micro TF | ← | |
| Mobile 2G (GSM) | B2/3/5/8 | ← | |
| Mobile 3G (W-CDMA) | B1/2/5/8 | ← | |
| Mobile 3G (TDS-CDMA) | B34/39 | ← | |
| Mobile 4G (FDD) | B1/2/3/5/7/8/20/28AB | ← | |
| Mobile 4G (TDD) | B38/39/40/41 | ← | |
| Wi-Fi | 802.11ac/a/b/g/n | ← | |
| Bluetooth | 5.2 | 5.0 | |
| FM | 〇 | × | |
| Camera | Front 5M/Rear 8M | ← | |
| Speaker | 2 | 4 | |
| Microphone | Supported | ← | |
| Location | GPS/Beidou/Galileo/Glonass | ← | |
| Sensor | Gravity, Light | ← | |
| Port | USB-C 2.0 (OTG Manager/Host, 18W 充電対応, データ転送), ヘッドフォン | USB-C 2.0 (OTG Manager/Host) | |
| OS | Android 12 | Android 11 | |
| Widevine CDM | L3 | ← | |
| Battery | 3.8V / 6000mAh | 6200mAh | |
| Size | 248 x 158 x 8.4 mm | 248 x 158 x 8.2 mm | |
| Weight | 466g | 475g | |
| Included | Charger(5V 2A) | ← | |
| Price | 22,649 | 23,920 |
製品短評
MediaTek Helio G99 (MT6789) を採用する中華タブレットです。
Alldocube は 2023 年のモデルチェンジで、Android は 12 に、 SoC はMediaTek Helio G99 に、ストレージは UFS 2.1 に変更されました。ここら辺は、中華タブレットのトレンドです。また、OTA にも対応し、ファームウェアのバージョンアップでデータが消えなくなりました。他方、WideVine は L3 のまま、スピーカーの個数やバッテリー容量、顔認証は削減されるなど、SoC の更新と価格のバランスをとることに苦心している様子が見て取れます。TECLAST が、モデルチェンジで Unisoc T618 から Unisoc T616 へと動作クロックを落とし、WideVine L1 に対応するなどしたのと対照的です。
ディスプレイパネルは、前モデル(iPlay40 Pro) と同じサイズで同じ解像度なのですが、OS に報告されるパネルサイズが 10.03 インチから 10.38 インチへ、密度が 272dpi から 320dpi に上がったことによって、同じ設定でも文字が大きくなる傾向にあります。
モバイル通信対応バンド
モバイル通信の国内のバンドを Wikipedia をベースに一覧表にまとめてみました。
| iPlay 50 Pro | Network | Band | MHz | NTT | KDDI | Softbank | Rakuten |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レ | 3G W-CDMA | B1 | 2100MHz | レ | レ | ||
| 3G W-CDMA | B6 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 3G W-CDMA | B8 | 900MHz | レ | |||
| 3G W-CDMA | B19 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 4G FDD | B1 | 2100MHz | レ | レ | レ | |
| レ | 4G FDD | B3 | 1800MHz | レ | レ | レ | レ |
| レ | 4G FDD | B8 | 900MHz | レ | |||
| 4G FDD | B11 | 1500MHz | レ | レ | |||
| 4G FDD | B18 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B19 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B21 | 1500MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B26 | 850MHz | レ | ||||
| AB | 4G FDD | B28 | 700NHz | レ | レ | レ | |
| 4G TDD | B42 | 3500MHz | レ | レ | レ | ||
| 5G | Sub6 n28 | 700MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3700MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3800MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3900MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 4000MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n78 | 3300MHz | レ | レ | |||
| 5G | Sub6 n79 | 4500MHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.0GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.4GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.8GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 29.1GHz | レ |
PassMark PerformanceTest Mobile v10.2.1002
| Benchmark | Alldocube iPlay 50 Pro | Alldocube iPlay 40 Pro |
|---|---|---|
| Model | iPlay50 Pro | iPlay_40H |
| Baseline | BL8066335 | BL8066336 |
| System | 9,916 | 6,447 |
| CPU Tests | 4,730 | 3,067 |
| Memory Tests | 16,181 | 14,204 |
| Disk Tests | 121,214 | 20,589 |
| 2D Graphics Tests | 23,370 | 24,419 |
| 3D Graphocs Tests | 21,540 | 19,121 |
ファームウェアのオフラインアップデート
ファームウェアのオフラインアップデートは SP Flash Tool を利用します。ファームウェアをオフラインで更新するとすべてのデータが失われるので、購入直後に新しいファームウェアが出ていないかを確認しておくことをお勧めします。更新タイミングは特に決まっていないらしく、2023年は 2, 3, 4 月の後 6 月は二回, 7 月に更新がありました。
更新手順は、ファームウェアのページに掲載されている Tutorial ボタンから参照できます。Authentication FIle (auth_sv5.auth) は必要ありませんでした。
iPlay50Pro(T1030M)_EN_20230628 を適用後のファームウェアの状態をまとめます。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20230719
- OTA でアップグレードされました。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20230731
- OTA でアップグレードされました。
- ダウンロードファイルが CRC エラーでした。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20230814
- OTA でアップグレードされました。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20230907T
- OTA ではアップグレードされていません。
- Android 13 にアップグレードされるようです。
- シリアル番号が 0123456789ABCDEF にリセットされるようです。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20240118T
- Chrome が起動しないようです。
- シリアル番号が 0123456789ABCDEF にリセットされるようです。
- iPlay50Pro(T1030M)_EN_20240401T
- Chrome が起動するようになったようです。
(2024/11) バッテリーの膨張
結構、バッテリーが膨張してきたようです。前面・背面ともに湾曲が見られます。
Alldocube iPlay 40 Pro - Unisoc T618/8GB/256GB
廉価な Android 11 搭載 10.4 インチ Arm CPU タブレットです。
製品諸元
- Amazon ¥23,920.- (2022/8)
製品仕様
参考までに、Amazon Fire HD 10 (2021, 第11世代) と比較します。
| Features | Alldocube iPlay 40 Pro | Fire HD 10 2021 | |
|---|---|---|---|
| Processor | Unisoc Tiger T618 | MediaTek Kompanio 500 MT8183 | |
| Core | 2x ARM Cortex-A75, 6x ARM Cortex-A55 | 4x ARM Cortex-A73, 4x ARM Cortex-A53 | |
| Memory | 8GB | 3GB | |
| GPU | ARM Mali-G52 MP2 | ARM Mali-G72 MP3 | |
| Display | 10.4" 2000x1200 IPS | 10.1" 1920x1200 IPS | |
| Touch | 10-point | 5-point | |
| Storage | 256GB + microSDXC (up to 2TB) | 64GB + microSDXC (up to 1TB) | |
| Mobile 2G | GSM B2/3/5/8 | N/A | |
| Mobile 3G | W-CDMA B1/2/5/8, TDS-CDMA B34/39 | N/A | |
| Mobile 4G | FDD B1/2/3/5/7/8/20/28AB, TDD B38/39/40/41 | N/A | |
| Wi-Fi | 802.11ac/a/b/g/n | 802.11 a/b/g/n/ac | |
| Bluetooth | 5.0 | 5.0 LE | |
| Camera | Front 5M/Rear 8M | Front 2M/Rear 5M | |
| Speaker | 4 | 2 | |
| Microphone | Supported | 2 | |
| Location | GPS/Beidou/Galileo/Glonass | Wi-Fi | |
| Sensor | Gravity, Light | Accelerometer, Light | |
| Port | USB-C 2.0 (OTG Manager/Host) | USB-C 2.0 (Data transfer, OTG Manager/Host) | |
| OS | Android 11 | Fire OS 7 (Android 9) | |
| Widevine CDM | L3 | L1 | |
| Battery | 6200mAh | 6500 mAh | |
| Size | 248 x 158 x 8.2 mm | 247 x 166 x 9.2 mm | |
| Weight | 475g | 465g | |
| Included | Charger(5V 2A) | Charger | |
| Price | 23,920 | 19,980 |
製品短評
Unisoc T618 を採用する中華タブレットです。Fire HD 10 より少し気持ち良い、くらいの使用感です。最初から保護フィルムが貼ってあるのですが、保護フィルムの保護シート②をはがす時に一緒にはがれてしまいました。糊がちょっと強力だったようです。また、縦持ちしたときの画面端のタップの感度が少々悪く、3ボタンナビゲーションが操作しづらいことがあります。
本記事は、ほかに特筆すべきことがなかったので、長期間下書きのままで放置していました。備忘のため、公開しておきます。
モバイル通信対応バンド
モバイル通信の国内のバンドを Wikipedia をベースに一覧表にまとめてみました。セラーが Softbank の回線を推奨にしている理由がよくわかります。
| iPlay 40 Pro | Network | Band | MHz | NTT | KDDI | Softbank | Rakuten |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レ | 3G W-CDMA | B1 | 2100MHz | レ | レ | ||
| 3G W-CDMA | B6 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 3G W-CDMA | B8 | 900MHz | レ | |||
| 3G W-CDMA | B19 | 800MHz | レ | ||||
| レ | 4G FDD | B1 | 2100MHz | レ | レ | レ | |
| レ | 4G FDD | B3 | 1800MHz | レ | レ | レ | レ |
| レ | 4G FDD | B8 | 900MHz | レ | |||
| 4G FDD | B11 | 1500MHz | レ | レ | |||
| 4G FDD | B18 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B19 | 850MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B21 | 1500MHz | レ | ||||
| 4G FDD | B26 | 850MHz | レ | ||||
| AB | 4G FDD | B28 | 700NHz | レ | レ | レ | |
| 4G TDD | B42 | 3500MHz | レ | レ | レ | ||
| 5G | Sub6 n28 | 700MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3700MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3800MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 3900MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n77 | 4000MHz | レ | ||||
| 5G | Sub6 n78 | 3300MHz | レ | レ | |||
| 5G | Sub6 n79 | 4500MHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.0GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.4GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 27.8GHz | レ | ||||
| 5G | MM n257 | 29.1GHz | レ |
PassMark PerformanceTest Mobile v10.2.1000
| Benchmark | Alldocube iPlay 40 Pro | Fire HD 10 (2021,第11世代) |
|---|---|---|
| Model | iPlay_40H | Amazon KFTRWI |
| Baseline | BL8055838 | BL8055837 |
| System | 6247 | 5336 |
| CPU Tests | 2956 | 2459 |
| Memory Tests | 14104 | 12723 |
| Disk Tests | 20423 | 23558 |
| 2D Graphics Tests | 24530 | 23811 |
| 3D Graphocs Tests | 18884 | 16442 |
ファームウェアのアップデート
本機には、OTA がないため、ファームウェアのアップデートは Spreadtrum Upgrade Tool を利用します。ファームウェアを更新するとすべてのデータが失われるので、購入直後に新しいファームウェアが出ていないかを確認しておくことをお勧めします。更新タイミングは特に決まっていないらしく、2021/9月のあと、2022年は 3, 4, 9, 10 月に更新がありました。
ファームウェアは、iPlay40H のものと同じものを利用します。
更新手順は、ファームウェアのページに掲載されている Spreadtrum Upgrade Tool and Guide.rar の中の Spreadtrum Upgrade Tool Guide.doc を参照します。古い形式の Word 文書のため、開けない場合は、OneDrive にアップロードして Office365 からご覧ください。
ツールのバージョンが上がったのか、少し手順が異なるところがありましたが、おおむね記述の通りで更新できました。
バッテリーの膨張 (2025/04)
バッテリーが膨張が顕著になり、通常の使用に耐えないと判断しました。




