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Lenovo IdeaPad Duet Chromebook - MT8183/LPDDR4 4GB/eMCP4x 128GB

廉価な LenovoChrome OS 搭載 10.1 インチ Arm CPU タブレットです。

製品諸元

製品仕様

参考までに、仕様の近い Amazon Fire HD 10 (第11世代) と比較します。

Features IdeaPad Duet Chromebook Fire HD 10 2021
Processor MediaTek Helio P60T (MT8183)
Memory LPDDR4x 4GB 3GB
GPU ARM Mali-G72 MP3
Display 10.1" 1920x1200 IPS
Touch 10-point 5-point
Pen USI supported N/A
Storage eMCP4x 128GB 32/64GB + microSDXC
Wi-Fi 802.11ac/a/b/g/n 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2 5.0 LE
Port USB-C 2.0 (Data transfer, OTG, Power Delivery, DisplayPort™) USB-C 2.0 (Data transfer, OTG ?)
OS Google Chrome OS Fire OS 7 (Android 9)
Weight 450g 465g
Included Stand, Keyboard, Charger(5V 2A) Charger

製品短評

もっぱらゲーム機と化していた Amazon Fire HD 10 (第11世代) を少し使い込んでみようと思い、ゲームをどこかに移そうと Black Friday セールで Amazon Fire HD 8 (第10世代) を 購入してみました。ところが、2GB というメモリのせいか、1280x800 という画面解像度のせいかインストールできないゲームがいくつか出てしまいました。仕方なく再び Android タブレットを物色していたのですが、これ、というものがみつかりません。そんな折、タイムセールで本機を見かけ購入しました。

スペックは概ね Amazon Fire HD 10 (第11世代) と同じです*1。使い勝手の上で大きく異なるのは OS と外部ストレージがないこと、あと、スタンドとキーボードが付属していることです*2

Chrome OS

Chrome OS については、ChromeAndroidLinux コンテナが渾然一体となってる OS です。

いずれかを利用していれば、割とすぐに使い始めることができる環境です。ただ、よくも悪くも細かいところで違うところも多く、たとえば、マルチウィンドウ・マルチタスクが基本であるため、Android タブレットよりは Windows などデスクトップ OS に近い感覚で操作できたりします。マルチディスプレイにも対応しています。とはいえ、バックグラウンドになるとアプリケーションによっては停止してしまったりするので、完全にデスクトップ OS と同じ、というわけではありません。

Android アプリについては Google Play ストアからのみインストールできます。それ以外のストアからの導入は難しい、と考えたほうが良いです。開発者用の機能を有効にすると、APK をサイドロードすることはできます。ですが、DMM Games のようなストアアプリをインストールしても、そこからインストールはできませんでした。

Linux (Beta) は、Linux アプリケーションが利用できることもあり、開発者にはそれなりに便利な環境を構築できます。たとえば、Visual Studio Code は Arm64 用のDeb パッケージを使って簡単にインストールできます。gnome-keyring を追加インストールすれば、設定の同期もできます。

また、Linux (Beta) はコンテナなので、無効にして再度有効化すれば、まっさらのきれいな状態からスタートできます。試行錯誤をして汚くなってしまった環境も、すぐにリフレッシュできます。

なお、Android アプリも Linux (Beta) も、外部ネットワークには直接接続していません。内部ネットワークから NAT 経由でのアクセスになります。

ストレージ

ストレージは、システムが 20GB、Linux (Beta) が 10GB を利用しています。

あとは Andorid アプリをどの程度インストールするか、データをどの程度保存するかによるでしょう。いわゆる Chrome OS として使えば、あまりストレージは必要ないのですが、重量級の Android ゲームなどをインストールするとすぐに埋まってしまうでしょう。

本機は、増設ストレージスロットがないため、足りなくなった場合にどうすればよいのかは検証できていません。

キーボードとスタンド

キーボードはキータッチもよく、スライドパッドも付属しているため、ノートパソコンと同じように使えます。また、接続がポゴピン接続であるため、認識するまでのタイムラグが少ないのと充電しなくてよいのはメリットです。ただ、馴染むまでは指紋というか皮脂のあとが少し目立ちます。

キー配列は、ファンクションキー*3とデリートキーがないこと以外は普通の日本語キーボードです。ファンクションキーの代わりのマルチメディアーキー(?)は、進むキー・戻るキーなど Chrome OSAndroid アプリと組み合わせると便利なキーが配置されています。キーピッチについては、おかしな配列がない分、記号部分が短く設定されていますが、意外にタイプミスは少ない、と感じています。

英数・かなキーは、Japanese と Alphanumeric with Japanese Keyboard という IM そのものを切り替えるのに使います。そこは Windows とは異なるのでなれが必要です。誤って削除しないようにしましょう。

スタンドは、キーボードと同様にマグネットでタブレットに固定します。カバンで持ち運ぶ際は一緒に磁気カードをいれないなど、気をつける必要がありそうです。キックスタンドは、自由な角度に固定できます。一方、スタンド部分を開くのに少々力がいり、カバーが外れそうになります。また、指の引っかかる部分が浅いため、スタンドではなくカバーそのものを曲げそうになったりしました。

スタンドとキーボードを追加した本機の重量は 920g です。ウルトラブックよりコンパクトな分、かなり重くずっしりと感じます。一方、Fintie のキーボード付きカバーをつけたAmazon Fire HD 10 (第11世代) は 1099g であり、それよりは軽いと言えます。

総評

本機は、スペック・価格から想像するより使い勝手が良い、というのが短い期間利用してみての感想です。

他方、Android タブレットとして期待しすぎてはいけない、とも言えます。Chrome OS は、管理された環境で利用することを前提としています。一般的な用途としては十分である一方、Fire タブレットのような自由を求めると不自由を感じるでしょう。

本機のよくわからない挙動

しばらく利用していて気になったところを簡単にメモをしていきます。だいたいうまく動いているのですが、そのせいでたまに動かないと悪目立ちしている、という印象です。

マルチディスプレイ構成関連の動作不良

マルチディスプレイ関連は、動作不良が多いのでまとめておきます。

  • 設定しているにも関わらず、キーボードを閉じてもスリープしない。外部ディスプレイは表示されたままになる。
  • Android アプリケーションを表示しつつ、別のディスプレイで作業をしようとすると、Android アプリケーションが停止する。
    • フォーカスを失うとフォアグラウンドではなくなったと判断しているようです。
  • 接続しているディスプレイは、オフに設定することができない。
    • 外部ディスプレイだけで利用することはできない。一時的にメインディスプレイのみで利用することもできない。物理的に切断する必要がある。
  • ディスプレイを記憶しているアプリケーションがある。
    • だいたいはシェルフを開いた画面で開くものの、稀に前のディスプレイで開くアプリケーションがある。
アプリケーションの動作不良
  • 全般
    • ネットワーク関連で引っかかり進行が停止する事が多い。
    • 月次アップデートのための再起動が回数が多い。スリープしているとアップデートが実行されない。
  • Microsoft リモートデスクトップ
    • 外部ディスプレイに表示しているのに、画面解像度が本体パネルの解像度に引きづられる。
    • マウスの中ボタンクリック・ホイールチルトは認識しない。
    • ブロードキャストによる名前解決はできない。
  • Google Play Store
    • USB Etehrnet アダプタで接続していると、アプリケーションをアップデートしない。
      • WiFi のみでアップデートする」設定がどこかでされているようです。どこかでみたのですが、みつからない。
  • NieR Re[in]canation
    • 概ね動く。動作がどんどん遅くなっていく。スワップの影響か。
    • 部分的にタップへの反応が鈍い。周回に使うのは難しい。
  • DMM GAMES
    • アプリをインストール出来ない。
  • れじぇくろ!
    • 再起動で改善するものもあったり、現象が一定しない。
    • 停止するパターンでは画像が表示されない。ロードで停止する。戦闘が始まらない。ほぼ使えない。

*1:メモリが多いことについては、Chrome 起動時でおよそ 2.5GB スワップを 1GB 弱使用していることから、OS のフットプリントで相殺されているのではないかと思います。Android アプリケーションを起動すると、それなりのスワップが発生し、スワップアウト・スワップインに伴う目に見える動作の遅延も発生します。

*2:付属品の差については、価格差を考えれば当然ではあります。

*3:虫眼鏡のアイコンの Everything Key とマルチメディアキー(?) を同時に押すことで F1~F10 が入力できます。設定で反転することもできるようです。